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2003/12/13(土)
今がアメリカ離れの好機だと思うわけ。
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イラク問題には、世界の国々がそれぞれの思惑から関わっており、いろいろな立場を取っている。日本が平和憲法を堅持する立場からアメリカの軍事行動に距離をおくと表明したとしても、アメリカは「日本の決定を残念に思う。」という声明を出す程度に留め、反米の烙印をおすことはしなかったであろう。アメリカにしても、この苦しい状況で味方を一国でも減らすのはつらいはずだ。 今後まだ北朝鮮問題もあるし。日本は北朝鮮問題があるから、アメリカを繋ぎとめたいと思っている。でも、それはアメリカも同様なのだ。 日本は外交下手だと思っていたけれど、そうでもないらしい。対外援助は無駄もあるには違いないが、着実に実を結んでいる。ただ、政府の大きな判断がいつも後手後手にまわってブレーキにしかならないのだ。
日本がアメリカに何を負っているのか、よくわからない。経済のグローバル化がますます進み、幾多もの利害が交錯する今の世界で、ただ日米の安全保障のみを大きく捉えすぎる意味がわからない。小泉さんが大国の大統領に憧れているのはすごくよくわかるけれども。
例えば、日本は情報収集衛星の打ち上げに失敗した。だから相変わらず情報はアメリカ頼りになるのであろう。でも、アメリカがくれる情報にはアメリカの意図が組み込まれてくる。情報っていうのは、信頼できなければ価値が無い。自ら得られる、より少ない事実から判断する方がましなくらいだ。
世界の変化のスピードはますます速くなっていく。勢いにのっている国はちょっと前の日本のように、どんどん先に行こうとする。せっかく失速中の日本はそろそろ、ただお金の流れに翻弄されるだけでなく、既存のものにしがみつくのではなく、どうしていきたいのかこの際ちゃんと考えてみる方がいいと思う。いよいよゆきづまってしまう前に。
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