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2005/10/10(月)
超オオアリクイともっとトキメキ大冒険
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前回更新から数日たちましたが、耳は大丈夫でした。 しかし、職がなくなりましたよ、ちゅどーん! 笑
たいへ〜ん、と思いつつ、必要な人々にその旨連絡したところ、複数の方に「気を落とさずにね」的なことを言っていただき、「なんか自分思ってるよりもたいへんなのかも」と、おくらばせながらドキドキと興奮気味になってきたっぽいです。耳から血がとかいってる場合じゃない感じっぽいです。
でもそれはそれとして、今日はK区民オケの練習にゆきましたよ。 いかにも呑気ですが、だって特に無職将来のために今日やらねばならぬことってないし、行かないわけにもいかないの。
今月末くらいに「道化師」というオペラをやるのです(作者忘れた。「パリアッチョ」じゃないことは分かっている。ていうか譜面みると分かるけどめんどいの、無職に免じてこれで許してほしいの)。俺様はビオラ弾きます。
このオペラは、芸人一座の団長の若奥さんが伯爵と浮気して「このまま一座を抜け出せ」計画をたててたところ、若奥様にずっと横恋慕してた人がそれを知ってむかついてだんなにチクり、一座の劇(「たまたま」不倫コメディだった)の最中にだんなは激昂して奥さんを刺し殺しちゃう、みたいなストーリーです。
今日は初めて、ソリスト(プロです)と合わせました(ひょっとするとオケは今までにもソロと合わせてたのかもだけど、あたしは今日が初めてなの)。
俺的にビデヲを拝見した印象では、歌それぞれはいいんだけどストーリーがしょーもねぇっつうかどうでもいいっつうか、という手ごたえだったのですが、やはりプロの歌手はすごいです。
今日初めて、「そうよね、はたで見てるとしょーもないけど、当事者はそりゃ大変よね」と思ってしまいました。
現在おそらく平均よりは大変なことになってる俺様をして「大変」と思わせたのだから、彼らの大変っぷりは本物です。
今日はうっかりと練習に遅刻してしまったのですが、練習場に入り男性ソリスト4人を見て、むむ、と思った。こんな内訳でした。
Aさん:太鼓腹なオヤジ、すぐに「団長役」と判明、なんとなく団長は太っていて欲しいので、俺的に素敵キャスト。
Bさん:公務員とか教師とかっぽい理性的な容貌で、「若妻に横恋慕して団長にチクる役」。いかにもフツーげな容貌の方が恋愛模様の最ドロドロ部分を請け負う、というのが妙なリアリティを醸し出していて、俺的に素敵キャスト。
Cさん:色白で目の小ささがチャーミングなオヤジ。
Dさん:茶髪眼鏡のさわやか青年。
ここで問題です、若妻の浮気相手は、一体、Cさんなのか、Dさんなのか?
ちなみにビデヲでは、浮気相手はみなオヤジでした。これはとても的を射ていると思う。
というのは、設定では団長と若妻は年の差カップルなのですね。 なんか団長は、幼いころに拾った貧乏少女を育てあげて嫁にしたっぽいの。
ここで若妻が浮気相手に若者を選んじゃうと、「まあそうだよね、そんな生い立ちじゃあ、華やかラヴも味わってみたいかもだよね」ってことになっちゃう気がするの。
しかし、ここでも強いて「オヤジ」をチョイスすると、なんというか若妻の「業の深さ」みたいなものが浮き彫りにされる気がするのです。
浮気相手が若くてさわやかだと、不幸を廻すのは「若妻の乙女さ」の可能性があるけれど、相手がオヤジだと、彼女固有の「不幸ベクトルの運命」が悲劇の要因になる気がする。
前者のネッタ(若妻の名前です)は「状況に翻弄された悲劇の乙女」ですまされるかもだけど、後者のネッタなら、自らの不幸力により周囲を翻弄してこの悲劇を招いたのかもしれない。
平たく言うと、若者に浮気するネッタは「環境が悪かった」が、オヤジに浮気するネッタは「お前が悪い」っぽい。
つまり、浮気相手がオヤジだと、彼女自身のポテンシャルが高いことになると思うの。イコール、ネッタの「オンナ」が上がると思うの。
ゆえに、浮気相手はぜひともオヤジであって欲しい。
……ということを、役の分からぬ二人を前にしてもんもんと思いました。 伯爵の見せ場は前半なので、もし遅刻をしていなかったなら、こんな思いはしなかったな、と思いました。
くやしいので、浮気相手が若かったかオヤジだったかは内緒です。
……ときいてむっとなさった方は、申し訳ありません。でも俺様の無職に免じて許してください。
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