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2004/09/29(水)
牛の仕事
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今日は下牧。牧場にいた牛たちを下界におろす日。 管内で一番大きな牧場で、畜産係になって4年目、この牧場には何十回と行っていながら、初めての本格的な雨。父から譲り受けたゴアテックス(?)製の高い合羽も初登場。 合羽は真っ赤。今更だけど、牛って色盲だから、赤い服を着ていても全く関係ないからね。闘牛のマントが赤いのは目立たせるためであって、あれはチラチラするものが気に障って興奮しているだけだから。 色でいうと、白い服の人はお医者さんだと思うらしく、「いや〜ん、この人ってば、わたしに嫌なことするの〜」で嫌がったり、黒っぽいつなぎを着ている人は牛を捕まえたりする人なので、観念するように大人しくなったりする感じ。
牛にも性格があって、畜主さんによって全然違う。 はてさて。4ヶ月間牧場に居て足腰を鍛えた牛は、まぁ、元気。 とある農家さんの牛はとにかく優しくて、人に言われるまま動いてくれるかと思えば、とある農家さんの牛は毎年作業者を怪我させかねないほど暴れたり。 今年の暴れん坊は桁違いで、1.5mの柵を飛び越え、10人以上に囲まれたときには人に向かってくるという凄さ。後ろ足立ちになると、でかいわけで、普通に立っている自分(170cm)の頭よりも上で暴れる500kg超の牛っていうのはかなり怖い。ま、誰も怪我しなかったから良かったけど。
牧場から帰って、地元の酪農家さんのところへ。わたしはただオマケで係長の仕事を見学に付いていっただけなんだけど。 現場で待ち時間があったときに、なんとなく牛を見ていたら、なんだかちょっと不思議な表情の一頭を発見。すごくお間抜けで、「おまえの顔は和むねぇ〜」と話しかけてよく見たら、この子、牛には珍しくウケクチだった。牛の前歯って下にしか無いのだけれど、それがきれいに見えていて、思わず係長にまで「係長、ウケクチの子がいます!」と報告しちゃったよ。(笑)。係長は獣医で、今まで数え切れない牛を見てきたけれど、初めてだったそうだ。
なんだか今日の日記、牛についてのプチ・トリビアみたい。(笑)。
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