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2003/10/23(木)
生まれた頃は…
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クローンって言うと、大概の方は体細胞クローン技術が思い浮かんじゃうようで、クローン牛の肉って言うと「大丈夫なの?」と訊かれる。 県で研究していた通称Cビーフことクローン牛というのは、普通に採取した精子と卵子を体外受精させた受精卵(普通はこれを受精卵移植=ETする)を、細胞分裂初期に2〜8個に切り分けて独立させ、それを受精卵移植するという技術。簡単に言ったら、人工的に同じ遺伝子を持った個体、一卵性双生児を作っているようなものかな。 で、なので今、世界的に問題となっている体細胞クローンとは全く別もの。でも、クローン牛って名前のイメージが悪すぎて、一般市場に出回らせるのは難しいために、研究用に飼育されていた牛が肉になった分が農政関係職場内でノルマ販売された。 これね、技術の内容を知っているから全く気にならない上に、そうやって同じ資質のものを多産しようとしているくらいのものだから、絶対に美味しい肉なわけで、事実、すっごく綺麗にサシの入ったのが来た。 そのパックを手にしたうちのK係長、感慨深げに、 係長「この牛、生まれたときに見に行ってたんだよ」 わし「ああ、研究用ですものね」 係長「こう、ビデオ撮ってさぁ。…あのときは可愛かったのに…」 わし「…子牛のイメージがリアルになるから止めてください」 畜産の宿命だけどね(^^;)。
クローンって言うと、どこぞの国で人間の体細胞クローンが生まれたって話だよねぇ。技術的に言ったら確かに出来ない話ではないとは思うけれど、でも、成功率100%の技術ではないのだから、そこに至るまでに捨てられた失敗作が絶対にあると思う。失敗作が命が無いかといえばそうではない場合も多々有り得るのに、どうしちゃったんだろうね、その彼らは。エイリアン4みたいな世界を想像するのは簡単だ。
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