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2003/12/28(日)
卓球時代
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中学の頃は卓球部所属卓球少年だった。 そんな卓球部の同窓会があった。 そんなとても逢いたいってやつもいないし、どうせ人集まらないだろーと思って行かないつもりだったんだけど、 当時本当に心から尊敬した部活顧問の国語教師も来てくれると聞き急遽予定変更。参加。
この先生は僕が心から先生と呼べる数少ない人間の一人。 この人の授業はとてもおもしろくわかりやすく優しく時には熱くそして厚く、元々国語が好きだった僕をもっと国語にのめりこませた。 小学校から高校卒業まで、国語の成績だけは5(または10)しかとった事がないのが今でも自慢だ。 この人の説明する漢字や古文や漢文の世界はとても奥が深いものに感じられ、それでいて導入がとてもスムーズだったと思う。 国語の時間や授業外で会話する時は、とても穏やかな人だった。そんな国語教師。
しかし卓球部の顧問としてのあの人の顔は、卓球部員にしか分からないだろう。 もうとにかく厳しい。部活になると豹変する。 練習メニューは「卓球部」だからといってナメられちゃ困るんだよって感じの量だったし、先輩達はそれをがっつりしっかりこなして結果を残していた。 とりあえずおっかない。 ちょっとでも筋のあわない行動をしたらまず思い切り怒鳴られて走り込みだったり、台で打たせてもらえずひたすら素振りだったりね。 特に僕らの代は人数が多くかなり強い選手がいっぱいいたし、先生も自分の担任の学年だから特に厳しかったと思う。 自身も卓球のスペシャリストで、部員は全員打ち負かしてるし(県1位の部員ですら)、 OBとかゲストを呼んでたまに試合してるの見るけど、僕が知る限りでは彼が誰かに負けた所を見たことがない (すごい名勝負なら幾度となく見た。この人はボールがどんなとんでもない所に飛んでいっても取りにいく人だ) もう部員みんなが彼を恐れ、それでいて尊敬していた。 だってとてもかっこいい人だったから。怒る時も親身になって本気だったし。 あんなに熱くて本気で生徒に接する先生にはその後も出会えなかったよ。
その先生は、僕らが三年生に上がる時に異動になってしまった。 最後の挨拶の時、全校生徒の前で先生は泣いてた。 僕らの代の卓球部員達を最後まで見届けてやれないのがくやしいとはっきり言ってくれた。全校生徒の前で。 僕はもう、ボロボロ泣いた。 たぶん、他の部員達も。
そんな先生。 なーんも変わってない!! 若いままだ。とても強くて怖くて優しかったあの頃のままの先生だ。 先生はあまり自分の話をする事はなくみんなの話を聞いてるばかりだったような気がしたが、とりあえず卓球は現役らしい事はわかった。 またこの人の試合見てみたいなぁ。 そして今日は逢えてよかった。これはまた夏あたりにもう一度やっておきたいよね。
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