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2003/06/05(木)
再びハッピーと
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再びハッピーに会ってきたのは、7月下旬のある夜でした。 ちょうどその日は台風が近くに来ていて、ハッピーの所に着いた時には雨・風が とてもひどく辺りは暗くなっていました。 いつものように草むらをわけて、ハッピーの小屋に近づいていきました。 どういうわけか周囲の状況が少し変わっていて犬小屋も見えず、ハッピーはどこへ 行ってしまったのかと一瞬驚いてしまいました。 それで仕方なくハッピーのことを聞く為に、様子をよく知っている近所のMさん宅に 寄ってみました。
門の呼び鈴を鳴らすとMさんが出てきてくださって、飼い主さんとハッピーの近況が 少しわかりました。 "つい最近駅前に飲食店を開いたそうで、今は不在である。 ハッピーはこの頃耳が遠くなってきて、この間は蚤がたくさんついていた。 でも今迄の様にちゃんと小屋にいる。"と話してくださいました。 私はMさんに挨拶をし、再びハッピーの所に戻っていきました。
するとさっき見あたらなかった犬小屋は草むらに隠れていて、ずっと奥の庭の方に ありました。 相変わらず雨はひどく降り続いています。 私は小屋に近づいて、ハッピーと呼びかけてみました。 何の返事やハッピーのいる気配もありません。 でももっと側に寄って小屋の中をのぞきこんでみるとハッピーは中にいて、私の 事がわかると外に出てこようとしました。 今迄の元気なハッピーだったら、もっと早くに喜びの表情で私を迎えてくれたのに。 風雨のせいもあったのでしょう。 ハッピーは耳が遠くなってきていて、私がハッピーを呼んだ声や近づいていった 物音にも気がつかなかったのです。
それでも私の姿を見つけるや少し弱弱しい感じはしたけれど、ハッピーがいつも 全身で見せてくれるうれしそうな顔がありました。 私はもっとハッピーと話をしていたかったのですが、雨でお互いずぶぬれになって しまうので仕方なく小屋を離れることにしました。 ハッピーもなごり惜しいような表情でしたが、"入って!(犬小屋にのこと) バイバ〜イ。ハッピー又くるから、元気でね。"と言って私が去っていくのが わかると小屋の中にハッピーの姿が消えていきました。 私はそれを見届けながら、リッキーの所へと向かいました。
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