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2008/08/18(月) 本家・新生 真芸座「釣り忍」2
休憩中に、既に真芸座を複数回見ている友人にメールする私。


「何かぐだぐだで解決のない悲恋だった」


そして、休憩が終わり、開演アナウンスが流れました。


「これより、通し狂言「釣り忍」後編をお送りいたします」
























ゴメン。ものすごくゴメン orz
後編あったんですか・・・。え?でも全編終演って言わなかった?と思いましたが、今思うと「前編終演」だったのでしょう。


そんなこんなで、二幕目が始まりました。
始まりは、定さんの実家「白金屋」。定さん、定次郎さん、お母さんと、本家の皆さんが並んでいます。定さんが帰ってきて後を継ぐのは決定として、弟の定次郎さんをどうするか。本家のおじさんは、定次郎には少しお金を渡して、家から出て行くように命じます。しかし、店が危ない時に、得意先を一生懸命回ってお願いしたのは定次郎ではないか、その弟に、少しばかりの金だけで出て行けとはどういうことだと定さんは反発します。というか、主人は定さんなのですから、定次郎さんも一緒に住んでれば良いと思うのですが。


「ここの主人はもう俺だ!俺の好きにさせてもらうぜ」


あ!やっぱそうだよね!それでいいよね!


「おりゃーー!!」(本家のおじさんを投げる)


でも、おじちゃん投げちゃダメー!!Σ(;゜д゜)


何をするの!と本家のお姉さんが叫びますが、定さんはそのお姉さんも投げます。お姉さん、鬘だけでなく羽二重まで取れてちょっとかわいそう。定さんはその場にいた本家の人たち全員を投げて、客席は大ウケでしたが、私はアレはちょっとダメだ・・・。小さい男の子やお嬢ちゃんもいたので。


しかし、本家の人間に乱暴をしてしまったということで、定さんは勘当されてしまいます。で、この別れの場面で、定さんが昔行った祭りのことを思い出しながら、面を付けて踊るシーンがあって、お母さんが、勘当されて出て行くのがそんなに嬉しいのかと、定さんを責めるのですが、これは・・・私は涙を面で隠す意味だと取ったんですが・・・だからずっとつけてれば良い、若しくは、お母さんに見えなくなったところで外すとかすれば良いと思うのですが、割とあっさりと取ったりつけたりしてたので、うーん・・・と言う感じでした。何か、感動的に作れるところを作れてないと言うか、損をしてる感じがする。


そんな感じで、実家から勘当されて、また外に出た定さんは、ばったりと弟分と会います。その弟分にちょっかいかけてるところに、おはんさんが現れます。


「あら定さん」(ものすごくなんでもない風に)
「・・・いや、何かわざとらしくない?」


普通や・・・。



あの・・・折角再会できたのだからもうちょっとこう・・・。、でもこれがおはんさんのキャラなんでしょう。おはんさんは、手に釣り忍を持っています。

「これ花が咲いたんだけど、見てると定さんの顔思い出して嫌だから、持っていってくれない?」

って、返しにきたのかよ。折角の再会も、何事もなく終わってしまいそう・・・なのですが、ここからの場面はよかったです!


「嫌ってお前ね・・・;俺、実は勘当されちまって、行くところがないんだよなぁ」

「・・・・!!!(おっしゃ!!という風に)」



おはんさん!!Σ(゜д゜*)



「何か喜んでなかった?」

「別に。そう、定さん勘当されたの。・・・じゃあうちで面倒見てやってもいいわよ」

「・・・・!!!(おっしゃ!!という風に)」



定さん!!Σ(゜д゜*)


「何か喜んでなかった?」

「別に。・・・じゃあ、しょうがないから、面倒見させてやるよ」

「見てやるよ」

「見させてやるよ」


このやりとりが、一幕の着付けと対になってるわけですね。あの時は別れだったけど、今回はまた一緒になれるのですね。よかったね><


ところで、このやりとりは、白金屋の前でされていたのですが、地理的に全然遠くもなかったんでしょうか。店の中から、お母さんと定次郎さんが出てきて、定さんとおはんさんに声を掛けます。って、勘当したんじゃなかったんですか。めっちゃシリアスなノリで別れただけに、まだ家の近所にいるとかしかもフツーに会うとかちょっと気まずい気がします。


お母さんは、おはんさんに、息子をよろしくと言い、お金を渡します。手切れ金ではなく、二人への祝い金だと。

(戸惑いながら)「定さんっ;これ、お金・・・」

「いいからもらっとけ」

「そうね」



すごい切り替え早いな!(笑)

一幕目でも色々やってたけど、ここが一番笑ったかもしれないです。
やたら機敏でテンポよかったので(笑)そういえば、ここまで、あまり大衆演劇らしい間のセリフ(間に拍子木が入るキメっぽいの)がなくて、二度もあった別れの場面でも見られなかったので、それも物足りなかったのですが、最後の最後にはありました。


「俺たちの恋は、一度は終わってしまったけど、もう一度、この釣り忍のように、ぱっと一花!」


「定さん!」(拍子木)


「咲かそうじゃあねェか!!」(二人手を取って花道を退場)



やっぱりコレだよね!
結末もハッピーエンドでしたし、まあ、終わり良ければいいんじゃないのという気もしますが、それでもやっぱり通して振り返ると、良いところを外してるというか、グダグダと言うか、もったいなかった気がします。ミニショー無しの二幕物ですから、それなりに気合の入った演目だと思うのですが、初見がこれは厳しかったかも。他の御芝居はもっと面白いのかもですが。


でも、昇ちゃんのかっこよさ、梅ちゃんのキャラ立ちはすごく良かったです。昇ちゃんと梅ちゃんが仲良くしてたら幸せ。定次郎さん役の方も、芝居の声が優しく、芝居も上手かったです。(もうちょっと続く;)


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