|
2006/04/30(日)
春のおどり＠名鉄ホール楽日
|
|
|
●春のおどりが終わってしまいました。何かもう目の前が真っ暗で明日からどうやって生きていけばいいのかとかそんな感じなんですが・・・。去年レディレインが終わったときホントにつらくて体調崩すくらいに落ち込んで二度とあんな思いはしたくないと思ったものですが、それより辛いかもしれない。予定が分からないのがいけないのだな。確実なのは秋のおどりってアンタどんだけ先なんだ・・・。春の次秋って・・・orz（まあ何も無いとも思えないのですが）（5月世界館出演者がうらやましいわ）（泪）
●今日の清盛さんの芝居は最高だったと思います。
昨日感じた点が上手く抑え目になりつつも、大事な点ではより強調するようになってて、何かもうだーだー泣かされてしまいました。縁の人Ver.も良かったなあ。語る声の一言一言が優しく、表情や扇をかざす手の動きまで美しい。一部が終わった後、千秋楽にして初見の栃木嬢に「もーすっごい泣いちゃってー」と言うと、
「ええ？どこで！？」
と心底不思議そうな顔をされたので（まあ普通の反応だ）、その後自分の解釈とかを語り倒してしまいました。聞いてくださってありがとうございます。ていうか去年の春のおどりでもこんなことがあったような（汗）
●縁の人Ver.の、
「夢をかなえ、己が目で確かめるには力が要るぞ」
は、清盛は優しく穏やかな表情をしていますよね。実際のやりとりは全然あんな感じではなかったけど、あれは義経が大好きだった清盛の姿なのだと思いました。「義経」と呼んでいる辺り、それは恐らく義経の願いも入っているのでしょうか（今では実現するはずも無いことだから）。父と慕っていた頃のままの清盛が、義経の成長を認めあんなふうに名前を呼んでくれる。義経が心から願い、会いたかった人であり、そうありたかった場面なのでしょう。今日は、「決してそれを忘れるな」のあと、義経がはっきりと口に出して「はい」と応えていました。（いつもは声には出さず口が動くのみ）今でも大事に清盛の言葉を胸に刻んでいるわけです。清盛が扇をかざしてみせるのは、「清盛様の話された新しい国」。私はただ単にここは美しい振りだなあ位に思っていたのですが、名古屋初日にああこれは新しい国の話をしているのかと思いついてそれでまた泣けてしまいました。「夢をかなえ〜」は、清盛がいつも牛若に言い聞かせていたことなのかもしれないな。
●最後のボレロも、弁慶・知盛組→清盛・忠信・義朝組→常磐・静組→狐三人娘と段階を追うごとに照明が明るくなっていくのです。そして全員がそろったところで明るい春の日差しになる。「春 きっと訪れる」であり、全員が着物で踊るのは、着物がひらひらと舞って、それこそ「風の中の舞い姿」。歌詞と場面の符合がすごくきれいでいいなあと思いました。てか「風に舞う」はほんとにいい歌だ。
●今日気づいたこと。
常磐の死から暗転で、歌舞伎衣装の静と桜の精の舞の場面。今まで暗いことが多かった照明がここで一番明るくなり、それこそ春の日差しのように美しくて私は好きだったのですが、ここのBGM。「風に舞う」のインストアレンジなのですが、
「私はあなたを想ってる」
「会いたい人を待っている」
に相当する箇所で、静が大事そうに鼓を抱き、顔を寄せるんですね。
義経が「身代わりにと思い静に託した」鼓を抱き、ホントに歌詞の通り義経を想い、待っているんだな。偶々か意図したのか分かりませんが、気づけばよりぐっとくるし、スゴイ！！と感心していました。ホント面白い・・・！！
●そして、今日は萌ちゃんの退団の日でした。義朝の芝居で泣かされ、しかしカルメンやボールゲームはいつもどおり楽しみ、そしてパレードのとき花をつけた萌ちゃんを見て、ああ、そうだったと引き戻され、悲しくなりました。最後の挨拶もあっさりしたもので、帰りも何でもないようにぱーーっと笑って
「ありがとーございましたっ」
うん。いや・・萌ちゃんらしいわ。まだ思い出すとすぐに泣いてしまうのですが、そのうち何とかなるのでしょうか。萌ちゃん今までありがとう。お疲れ様でした。
|
|
|
前の月
