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2005/08/12(金)
もうちょっとSAIKAKU
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●一昨日書き忘れたこと。お夏清十郎で、
「何か言いはった?」 「何か、言いはりました?」 「何か?」 「何か?」 「何・・」
で、近づきすぎたのに気づいて、ぱっと二人が恥ずかしそうに離れる。 このやり取りも好きでした。かわいー。清サマはホントはそんな恥ずかしくもなくて、分かっててやってるんじゃないかとも思いますが;このあともてもての歌に入るのも好き。イントロがかっこいいです。ホフマンの音楽もよかったけど、SAIKAKUもいいな。
●さてお七吉三の話。今さっき、この二話は、日舞のお夏が狂ってからの場面だけの演目に相当するようなものなんかなーと思いました。経緯はみんな知ってて当たり前。一番美しく有名な場面だけやって見せる。そういうやり方を踏まえてのことかと・・って全然何も考えてないのかもですが;
それまでの原作のエピソードは完全にカット。きっちゃんの説明による、「お七が怪我の手当てをしてくれたこと」くらいでしょうか。ぼろぼろになった物売りが訪ねてきて、家で介抱して、被ってる布を取ったらそれがきっちゃんだったあの辺はないんですね・・。入谷さんも書いてたんですが、そのとき、下男がきっちゃんの素足を見て、切れもない綺麗な足だ、これなら口を・・と言って唇を近づけるんですよ。で、きっちゃんは恥ずかしくてぽろぽろ涙を零す。わー!わー!!(///;) ・・・・まあ、この辺はフツーにカットかと思いますが・・。あ、でも、お夏清十郎でお神楽を呼んだのはやってたのにね・・。(まああれは手を取り合うことができただけらしいですが)(や、でもホントにそれだけかは^^;)
●「店に行けば、おやじさんにぐっと睨まれ」
・・・弱ッ!きっちゃん弱っ!! でも可愛いー(笑)。この前の場面で歌う「お七花ならば・・・」の歌もいいです。きれいな歌。大貴さんが白い扇を持って一差し舞うのですが、きれいでした。
●最後、お七の着物を抱いて吉三が踊る場面。あれは、恋人が目の前で焼かれているのを見ているんでしょうか。(お七は、当時としては珍しい火刑で死んでいる)櫓(あの場合処刑台か?)がだんだん紅くなって、きっちゃんがお七!と叫んで手を伸ばして「熱ッ・・」とひっこめる。 「私が火をつけました」の辺りは、つい若木さんを見てしまいますが、大貴さんの表情の変化も見事でした。お七が火をつけたと聞いて、目を見開いて口に手をやって、信じられないという様子で下を向くの。 自分は思い留まったけど、自分の好きな人はそれを実際にやってしまった。相手がそれほど自分を思っていたこと、もう一度会えたこと、でももう二度と会えないこと。あのときのきっちゃんには、それが全部いっぺんにきてたと思う。その辺の心境を想像させる大貴さんの細やかな芝居は、やはりすごいと思いました。
●ところで話は飛びますが、おさん茂右衛門の、 「りんはまだ生娘。期待させたら可哀相。それに・・健康にも悪い」 にの意味。世界館で何人かに尋ねたんですが、誰一人はっきり分かる人がいませんでした。みんな分からんて言う。そこで話してるうちにいくつか出てきた説。
・茂右衛門さんがご病気である(青木さん) ・夜更かしは体に悪い(華崎さん)
私は、期待させたら可哀相、と前に言ってるので、それで心労になって健康に悪いのかな・・・と考えたんですが・・。しかし楽が近づくにつれ、若木さんが「それに」のあとに一呼吸おいて言いにくそうに言う芝居になってきたんですよね。だとすると、やっぱり・・それなりの意味なんだろうか(汗)これを話し合ってるとき、うしろに横澤先生がいたのでちょっとどきどきでした。
●・・・なんか他にもいっぱいいっぱい書きたいことあったはずなんですが・・。そうこうしてるうちにサンライズ初日です。あー長かった。ホント長かった。長かっただけにもうかなりドキドキです;もーねー、今日、お客さんが持ってた五月ヶ瀬の紙袋見て「うわ・・///;」となったくらいですよ!(それはどうなの・・)長かったといっても、会いたい人に会えない記録クイーン(レディレイン)(100年以上)にはかないませんが(当たり前です)
明日は午前中墓参りに行って、それからアピオです。ううーーーわくわくっ。(><) 早く見たいなあ・・・。
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