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2005/05/07(土) 高倉天皇語り
今回桐生さんが演じた中で、私が一番好きな(もう分かったから)高倉天皇の話。
平家物語の「小督」を読んだんですが、いや・・・もう・・・

こ、この人可愛すぎーー!!(´`;)(///)

まさか自分が古典文学大系読んで転がるとは思いませんでした;もちろん桐生さんがやると思ってるから可愛いんですが。何が可愛いって、もー何かあるとすぐ泣く。小督がいなくなったって言って泣く。
夜は月明かりを眺めるんですが、その明かりも涙でおぼろげに見えるわけです。

前にも書いたけど、六條山では、仲国との会話部分が好きで、特に高倉天皇の「仲国は、嵯峨野へ行く道を知っているか?」は、すごい幼いような素直なような言い方で可愛かったんです。何それ遠まわしに行けって言ってるの?てな台詞なんですが(^^;ここは16歳の素直さだと取りたい(小督と出合った時の高倉天皇は16だった)あー、この16ってのもあるんかなあ。だって16歳の桐生さんですよ!16!(なんか違う)そう思うとやっぱり・・可愛いよなあ(><*)(ハイハイ

えー、ちなみに原典ではこんな会話。(訳はてきとーです;)

「(仲国は)もしかして小督の行方を知っているのか?」
「どうして知っているはずがございましょうか。決して存じ上げません」
「本当だろうか。小督は嵯峨野辺りで、粗末な家に住んでいるというものがいる。(その家の)主人の名前を知らなくとも、尋ねてみてくれないか」
「主人の名前を知らないのでは、どうやって尋ねられましょうか」


で、この仲国の返事を聞いて「まったくだ」って言ってまた泣くんですよ!そ、それ、可愛すぎですからーー!もう・・何でそんなに可愛いの!!
高倉天皇といえば、徳子の旦那で、女つくって苦労かけたというイメージだったんですが(酷)、あんたただの浮気者じゃなかったんだな!好きです!!(ええ・・)

えーそれで、仲国は、「小督殿は琴を弾いているだろうから、その音を頼りに探し出してみよう」と行ってみるわけですね。あ、その前に高倉天皇との会話で
「尋ねていっても、お手紙を頂かないで訪問したならば、うそだとお思いになりはしないでしょうか。お手紙を頂いてから向かいます」
「まったくだ」
ってのがあるんですよ。それで高倉天皇がお手紙を書くんですけど。もう!何から何まで仲国頼りだな!(そんなとこもらぶりーですが)


六條山では、嵯峨野へ追われた小督を想い、高倉天皇が歌い、小督とのデュエットで終わる。原典では小督は一度嵯峨野から戻ってくるんですが、徳子が安徳天皇を産むより早く小督のほうに子供ができてしまったので、今度こそ許さんってんで清盛に追われて尼にされてしまうんですね。その心労で高倉天皇も亡くなってしまうんですが。その辺をすぱっと切って、簡潔にまとめたのは良かったかなと思います。それはまあ、芝居としての完成度は、源兵衛と源衛門の景のほうが上と思いますが。


えーところで、六條山について、音楽がイマイチという話がありますが、私はそんなに気にならなかったです・・。や、もっと別のところにイライラしてただけかもしれないけど(汗)とにかくメロディーを追って、歌詞を聞き取ることに集中してたおかげで、ここの小督と高倉天皇の歌だけは覚えてます。他の景は覚えてないですが(汗)(あ、でも最後に厳如様と和子女王が歌ったのが明るく楽しげな歌だったのは覚えてるぞ。京の都の恋模様〜とかいうの。あれはなかなか良かったと・・・思うんですが・・;)

まず高倉天皇が歌って、そのあと小督が歌って(ここまでは同じメロディー)、二人のデュエットになるんですが、ソロの部分までは、歌詞がそれぞれの立場から同じ事柄を歌うんです。
「どうして私の手から離れていくか」に対し
「どうして君の手から離れていくか」

「嵯峨野の奥へ踏み分け入れば、君が弾き語る琴の悲しき想いの音」に対し
「嵯峨野の奥で君を想いて、我が弾き語る琴の悲しき想いの音」

そこに加えて、二人のデュエットで、結びの歌詞が
「絶えることなき永久の別れを」

なんかこうやって書いちゃうとあれですが、これはいい歌詞だなあーーー!(T^T)と思ったです;だって好きなのに離れないといけないんですよー!そんなの辛いじゃないですかー!!(T^T)(もうホント子供みたいな感想ですみません;)桐生さんと北原さんの悲しげな歌い方も、その辛さ、互いに相手を想っていることが良く表れてて良かったです。そういえばこの二人の組み合わせっていうのも珍しいなぁ。
(字数制限に引っかかったので続きます)


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