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2009/09/05(土)
ドラマスペシャル・前編
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肌寒い数日が去り、天気予報は『素晴らしい行楽日和』と告げる爽やかな週末。 朝からブローが入るテイクオフで、みんながスタンバイを始めます。先陣を切ってダミーで出たのは、オリジナルカラーのタイガーを操るこばちゃん。ダミーフライトですからね、まだまだ穏やかな空域をスーッと一回りして、すぐランディングとなるところですが、突端上のゆるーいサーマルを丁寧に拾いきって、絶好のポジションまで持ち込みます。慌ててテイクオフしてきた精鋭達も、どんどん発達していく雲に向かいセンタリング。一抜けでトップに躍り出たクラウディ、足元に他のグライダーを見ながらのフライトは最高でしょう。鼻歌を歌い、ニヤニヤしながら飛んでいるのが目に浮かびます。
ここからの巻き返しが見ものでした。 KDD前できっちり上げたこばちゃん、ある高度になると少し北がらみ空域で、スピードに乗った機体が霊園へとグライド開始。 ランディング上空、私の視界から消え、真っ直ぐにポイントへと向かいます。 今までは、どんなに上げても足を延ばす事が出来ず、あっと言う間に遠ざかる他機を見ながら涙を呑んできた彼が、迷うことなく走り出すのは本当に嬉しくて、先に降りていたあきちゃんと大騒ぎしながら見ていました。 KDD前に戻ってきたこばちゃんに無線が入り、『霊園行ってきたら足振って!』の声に思い切りYESで答える様子に歓声が上がります。キャー!!
まだまだ続くソアリング大会。 突端上で回し始めた山田君、浅井さん、齋藤君に、枝村さん柿沼さん、その他のベテラン勢。 一機、また一機と右旋回で加わり、久々に見る見事な蚊柱。牽制しあい抜きつ抜かれつ、1本のサーマルに群がるグライダー。 ブルー系の機体の中に、ピリッと引き締め色の河村君の赤いタイガーと、水川さんのバクシンが混ざります。 ゆらゆらと帯状に連なるガーグルのトップは、完全に雲底に付けて一瞬白くもやります。 水を得た魚のように、またまた霊園に向かうのはこばちゃん! 『もしかして、本当にもう1回取れるかも・・そしたら一面トップで記事を差し替えだーっ!』と大興奮で“全権デスク”になりきり拳を振り上げる私(すみません、クライマーズ・ハイの映画を思い出し、です)。 しばらくすると、『小林、霊園2回目取りました。』の無線が入り、エリアは大興奮の渦。いやいや、ホントにやってくれるとは、格好良すぎです。
そのうちに散らばり始めた軍団、東の明覚駅方面に向かうのは山田君、松倉さん。 南の越生方面に向かうのは軍司さん、齋藤君、枝村さん。 トップランを見せてくれちゃう鈴木の健ちゃん。 新しいハーネスで張り切る渋りんに、仲良しの同期の青木さん。 徐々にシビアになっていくランディングに、きっちりとアプローチしてくるのも見ごたえありの時間でした。
午後から夕方にかけては、タンデムフライトとB級生もオープン。 ひっきりなしにピストン輸送するキャラバンに、どんどん乗り込む人の波。 金色の風にきらきら光る蜘蛛の糸と、無数に飛び交うトンボの群れ。 中でも、特に綺麗で丁寧なランディングを見せてくれたのは、まだ高高度フライト数本目の秋山さん。これから良い季節になるので、ゆっくりと頑張っていきましょうね。
さてさて明日は、ドラマスペシャル・後編という事で、こばちゃんのPコース卒業検定になります。 本人曰く『お楽しみは明日、頑張ります。』 ドラマティックな週末になるといいですねー! どっぷり暮れた空に、まーるいお月様。秋の虫の声が響きます。
みなさまお疲れ様でした♪ C・Shinohara
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