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2008/08/14(木)
劇的七変化の空!
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じりじりと容赦なく照りつける太陽と、どことなく秋を感じさせる高い高い雲。この前までは、ただ青々と揺れていた稲穂は、中心に尊い実を抱えるように、しっかりと土に根を降ろしています。 朝からしっかりブローの駆け上がるテイクオフで、スクール生&フリーのベテラン勢がスタンバイ開始。まだ静かなランディングに向けて、まずは倉田さんがテイクオフ。美代ちゃん・宮ちゃん・横田君と出てきます。『次あたりが狙い目かな?』とランディングで待機していると、ゆらゆらと立ち昇る陽炎に、強さを増した陽射し。 かなりシビアになりつつある空域に、フリーフライトのみオープン。時計はぴったり正午。なかなか難しいコンディションは、ベテランのテクニックの見せ所です。 お昼休憩をしながら、テラスで寛いでいると、微かに聞こえる雷の音。刻々と変わり行く空の色は、あたりを不気味に光らせ、硬く泡立てたクリームのように積乱雲が発達。一瞬にして白く煙りだした西側の稜線に、外に出してある全てのものを撤収! 間髪入れずに大粒の雨が降ってきました。裏のゴルフ場の向こうには、突き刺すような稲妻のオンパレード。西からテイクオフを通過し、真っ黒な雲の大群は都心を目がけて移動していきます。 雨の通り過ぎたテイクオフに上がれば、パノラマに開けた関東平野に、面白いほどくっきりと雨のカーテンの境が見えます。 そして、涼しい西風に押し出されるように、雲の隙間の空の青さは圧巻です。青・蒼・藍・群青に、うす水色と浅葱色。 夕暮れが近づくと、今度は筑波山側の雲に、桃色の光を染み込ませていく夕陽。 この仕事をしていると、この目に記憶される美しい光景に、感謝したくなる事が多いです。今この刹那の時間は、二度と帰ってはこないという儚さを感じながら、涼しげに鳴くひぐらしの声を聞いています。 C・Shinohara
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