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2008/05/17(土)
んーっ! 見応えあり。おめでとう!
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山の新緑が一層濃さを増し、見上げるテイクオフの上には、誘うようなサーマル雲。 今日は検定のメンバーにとっては、『卒業宣言』の日になる事間違いなしの空域。 まるで餌をねだるひな鳥のように、オープンの時間を待つスクール生がワサワサ。押し出されるようにダミーで出れば、サーマルコンディション爆発です。 テイクオフをトリガーに、裏返る葉の裏。強い陽射しを受け、銀色に光る雲の淵。ベテランパイロット、新人クロカンコース生と順にテイクオフし、ソアリングを展開していく中に、『次、山田君検定いきます。』の無線が入ります。 この1本、されど1本。指定された項目を全て組み込み、ジャッジがOKを出さなければNG。 時計が正午に近づくにつれ、ブローが入り始める初夏のランディング。 滑り出す黄色のドラゴン3が沖に出してきます。先に飛び出したベテランは、一気に発達し始めた雲の下へ、ものすごいスピードでセンタリング。グライダーが雲に霞む雲底高度は、ゲイン1000m越えの彼方。ちょっと先輩工藤君も、追う様に高度を上げて行きます。周りを飛ぶグライダーに引き離されながら、どうにか粘りきりたいところです。一言だけ『絶対諦めるな!』 ランディングの真上、誰もが高度処理に入るだろうと思った瞬間、生まれ始めた緩い緩いサーマルにしがみつく様に、旋回を開始。ここから上げなおしたら格好いいぞ・・・。 ジワジワと上げていくグライダーが、ある高さを越えると、まるで水を得た魚。他の期待を押しのけるパワーで、根性の巻き返しにかかりました。そこからは雲底を乗り継ぎ、霊園GETまでプラスし、後はランディングを残すのみ。 シビアな時間帯の、ブローが駆け抜けるターゲットを目指し、慎重にアプローチに入るグライダー。新しいパイロット誕生の瞬間まで後3分。テイクオフで無線に耳を澄ます人々。ランディングで迎える人々。最後の直線に入り後10秒。 カウントダウン・・・ 『おめでとう、いい飛びだった。上でみんな待ってるよ!!』 緊張から解き放たれた笑顔は、いつ見ても本当に嬉しい。 触発された後輩達も、ヤル気上昇テンションUPになり、飛びまくりました。 一時はかなりバンピーな空域となり、日頃の練習の成果をフルに出して降りてくるのは浅井さん。これは非常にレベルの高い、かつ充実した1本になったと思います。この成長は言葉を並べてもなお余りあるものです。 途中、ザーッと雨が降り、虹の架かる空の下で待機。 暑さの消えた清々しい空域に、また風も安定し始めました。 講習バーンでは、初飛びの吉田君が余裕のフライトを見せてくれ、恐るべし新人の誕生。 夕暮れのメインランディングは、本日デビューの『遠藤えんちゃん』を待つのみとなりました。少し強めの南風の中を飛ぶ、超軽量級のえんちゃんも、ぴったり綺麗にランディング。 沢山のおめでとうに包まれた、大盛り上がりの弓立でした。 お疲れ様です! C・Shinohara
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