彩の国パラグライダースクール弓立
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2007年8月
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2007/08/27(月) 頑張った人が勝つ
稲穂がいよいよ緑濃く、しっかりと土に根を張りながら立ち上がる。視線の先には、遠くKDDの吹流しが見える。頭の上の木々が、蝉の声に張り合うように葉音を響かせる。
飛び出したグライダーは、2機がベテランのパイロット。そして、残る1機がスクール生。サーマルを捕らえ、一番高い所にいるのは、紛れもなくスクール生の機体だ。この前までは、揺れるグライダーに弄ばれるように、サーマルをすり抜け、真っ直ぐにランディングに向かってきたのに、今ではグライダーと共に、大空を楽しんでいる。ランディングに降りてきた彼女に、一緒に回していたベテランパイロットが話しかける。
『あそこのサーマル結構きつかったよね。下から入ったけど、なかなか抜けないで苦労したよ』『うん、どの位だったのかな、後でバリオ確認してみます』その後も、今のフライトについて対等に語り合っている。余りにも自然で生き生きしていて、説明しにくいぐらい嬉しくなった。こういう時に思うのは、“ひたむきに頑張るのは、決して格好悪い事なんかじゃない”という事。
私自信、自分の欠点や不得意なものが分かっている。以前なら出来ない事に落胆しため息をついていたけれど、弱点を克服できたその先には、足を止めたら見えない何かがあると、気持ちを前向きにするようにしている。
午後の柔らかい陽射しの中、新人チームがテイクオフに集まる。風を待つ顔は、楽しみの前の予感を含んでいる。本数を重ねる度に、迷いながらも一生懸命にコツを身につけようとしている。
汗を乾かしていくように、爽やかな風が入ってきた。
初飛びの成田さんと有路君が、グライダーをハーネスに繋いだ。後は、ただアゲンストの風に身を任せればいい。踏み出すその足が地面を蹴っていく。南テイクオフの先を、緩やかに左へと回っていくと、講習バーンの下の吹流しが見えてくる。さっきまで練習していたそのゲレンデを初めて見下ろしながら、何を考えただろう。きっと周りの景色など目に入らずに、ただ聞こえてくる無線の声だけを頼りに、ゆっくりと高度を落としていく。足が地面に着いた時、ようやく一人で飛んできた事に感動するのかもしれない。
夕暮れのテイクオフは、薄紫の空に包まれている。
・・・・・はい、今日はちょっと文体を変えて書いてみました♪
あえて、初飛びのふたり以外は名前を出していません。
お疲れ様でした!!    C・Shinohara


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