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2007/12/28(金)
風の中に・・
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冷たい指先を温めながら、ブーツの紐を締める。 サングラス越しの太陽の光は曖昧な輪郭で、街の喧騒は届かない。 ふたりの女性フライヤーが、軽く地面を蹴って滑り出す。 去年の今頃は、グライダーに弄ばれながらため息をついていた。思うようにいかない歯がゆさに落ち込み、ログブックに書き連ねられる反省の言葉。エリアに向うつもりでドアを開けても、鉛のように重い心。それでもただ飛びたい気持ちに背中を押されるように、練習を重ねてきた彼女達。 ある日、吹っ切れたように納得のいく飛びが出来、たとえ様のない嬉しさで満たされた笑顔を向けてくる。 いつの間にか、すっかりフライトスーツが似合うようになり、遥か高い雲の下を飛んでいる。 今日は、本当に小さな小さな事だけれど、『やってくれるじゃない!』と嬉しくなった事があった。そっと彼女に伝えると、思った通りの答えが返ってきて、嬉しさも倍増した。 上達すれば“当たり前”の事かもしれないけれど、必ずゆるぎない土台の一片となる事を、ずっと忘れないで欲しい。
・・・・はい、ちょっと女子チームを褒め過ぎちゃいました(笑)。雨も降らず、なかなか良い飛び納めになったかな? お疲れ様でした♪ C・Shinohara
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