|
2009/01/05(月)
日比谷公園の「派遣村」引っ越し 都内4カ所に移動
|
|
|
派遣契約打ち切りなどで仕事や住居を失った人らの年末年始の生活を支援していた「年越し派遣村」が5日午前、いったん閉村し、元派遣社員らが東京都千代田区の日比谷公園や宿泊先の厚生労働省講堂から同日午後に、厚労省や東京都が用意した東京都内4カ所の施設に移る。
4カ所の施設は、中央区や練馬区にある旧学校体育館や児童養護施設。それぞれにハローワークや東京都の出張所などが置かれ、就業支援や生活の相談に乗る。使用期限は12日までだが、厚労省では柔軟に運用する方針。
午前9時半過ぎに厚労省講堂で開かれた集会では、元派遣社員ら約340人を前に、派遣村の湯浅誠村長(NPO法人「自立生活サポートセンターもやい」事務局長)が、「この村を出ても厳しい状況は続くと思うが、生き抜いていきましょう」と語った。
神奈川県内の製造派遣を打ち切られた男性(50)は、「村の存在はありがたかったが、これからが不安」。いすゞ自動車の藤沢工場(同県)で働いていた元派遣社員の男性(47)は、「とにかく住まいがほしい。紹介される仕事も年齢制限があってうまくものにできるか不安」とため息をついた。
舛添要一厚生労働相は同日午前の閣議後会見で、「いつまでも講堂や小学校で寝泊まりはできない。職と住居が見つけられるようにきめ細かい対応をしたい」と話した。
労働組合や市民団体など約20団体によって昨年12月31日に開設された派遣村は日に日に人が増え、実行委員会の想定(約150人)を大きく上回る約500人が集まった。
厚労省は、2日夜から庁舎講堂を宿泊施設として開放、5日以降の生活のため約500人の宿泊場所を確保するなど就業や生活の相談にのる態勢を整えた。
|
|
|
|