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2009/01/13(火)
1万年前…日本最古の獣骨祭祀跡 千葉・船橋
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千葉県船橋市教育委員会は13日、同市飯山満(はざま)町の「取掛西(とりかけにし)貝塚」で約1万年前の縄文時代早期の獣骨を使った祭祀(さいし)とみられる儀式跡を確認したと発表した。これまで最古とされる獣骨の儀式跡は約7000〜5500年前の縄文前期で、これより3000年以上前に動物を使った儀礼が行われていたことが分かった。
宅地開発に伴う昨年6、7月の取掛西貝塚の調査で、竪穴住居跡の貝層下からイノシシなど十数頭分の頭蓋骨(ずがいこつ)が幼獣から成獣まで人為的に並んでいるのが見つかった。
竪穴住居内に貝層があった例もなく、何らかの祭祀のような儀式が行われていたとみられる。同時に出土したヤマトシジミの年代測定で約1万年前のものと分かった。
獣骨を使った儀礼的行為が確認されたのは全国で5遺跡目。これまでは縄文前期の北海道の東釧路貝塚で見つかったイルカの獣骨が最古とみられていた。
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