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2009/01/12(月)
殺人未遂 女性が撃たれ重傷、父もけが…男逃走 足利
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12日午後5時52分ごろ、栃木県足利市今福町のパート社員、阿久津理恵さん(30)が自宅駐車場で拳銃で撃たれたと、母親(53)から県警足利署に通報があった。署員が駆け付けると、理恵さんが両腕と腹、左胸を、父親の無職、山田孝行さん(53)が左肩を撃たれていた。理恵さんは重傷、孝行さんは軽傷。同署は殺人未遂事件として逃げた男の行方を追っている。
足利署によると、午後5時50分ごろ、理恵さんが勤務先から車で帰宅し降車したところ、付近に潜んでいた男が近付き、正面からいきなり拳銃のようなものを3〜4発撃った。さらに銃声を聞いて家から出てきた孝行さんにも1発発砲し南の方向に走って逃げた。
同署幹部は、目撃情報などから理恵さんの知人の可能性が高く、現場に落ちていた鉛製の弾丸から、使用されたのは殺傷能力のある真性か改造銃のいずれかとみていることを明らかにした。
近所の人によると、理恵さんは夫と別れ、子供2人と父母の5人暮らし。母親が銃声を聞いて外に出たところ、倒れている理恵さんを発見。容疑者とみられる男が現場から走り去り、孝行さんが追ったが見失ったという。
現場は、JR両毛線足利駅の西約2キロの閑静な住宅街。近くに住む女性(59)は、食事の準備中に「パンパンパン」という銃声を聞いた。「ネズミ花火の音のようだった。直後に『キャー』『痛いよ』という声がした。後で拳銃で撃たれたと聞いてびっくりした。現実とは思えない」と驚いた様子だった。
地区役員の男性(67)は「穏やかな場所なのに、まさか発砲事件とは……。(被害者は)特に変わったところもない普通の家族で、銃で撃たれる理由など見当もつかない」と話した。
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