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2008/06/25(水)
ウナギ偽装 口止めか 魚秀が卸売会社に1000万円
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中国産ウナギのかば焼きを愛知県の一色産ウナギとして販売した産地偽装で、神戸市兵庫区の卸売会社「神港魚類」(大堀隆社長)は25日、仕入れ先のウナギ輸入販売会社「魚秀(うおひで)」(大阪市中央区)の中谷彰宏社長(44)が神港魚類の担当課長(40)に対し、現金1000万円を渡していたことを明らかにした。魚秀側は後日、この課長に「1億円で責任をかぶってほしい」とも求めており、口止め工作の疑いが浮上した。
記者会見した神港魚類側によると、同社の課長が5月27日、中谷社長らに呼び出され、神戸市内の喫茶店で面談。その際、「土産」として渡された中国茶の袋に現金1000万円が入っていた。課長は今月10、13日にも呼び出され、13日には魚秀の幹部から「1億円出すから責任を全部かぶってほしい」と言われたという。現金の意味について課長は「口止め料だと思った」と話し、現在も会社が保管しているという。
魚秀は徳島市の水産卸会社「徳島魚市場」が02年、輸入魚介類の全国販売のため設立した子会社。課長によると、現金を渡された先月27日と、中谷社長らが「農水省の調査をどう切り抜けるか」などと話した10日の会合には、親会社の社員も同席していたという。
一方、徳島県警は25日、不正競争防止法違反の疑いもあるとみて魚秀の中谷社長から任意で事情聴取。兵庫県警も神港魚類から任意で伝票類などの提出を受けた。また、神戸市は神港魚類から事情を聴き、今後、条例に基づき業務改善措置命令を出す方針。製造業者が架空だった点については食品衛生法違反として、在庫品の販売禁止を命令した。
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