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2008/06/22(日)
鷹、初の交流戦王者!最終決戦でG振り切る
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「日本生命セ・パ交流戦」は22日、ソフトバンクが巨人を3−2で下し、日本ハムが阪神に3−5で敗れたため、ソフトバンクの初優勝が決定。優勝賞金5000万円を獲得した。パ・リーグのチームの優勝は4年連続。阪神は15勝9敗でソフトバンクと並んだが、前年の交流戦順位(ソフトバンク9位、阪神10位)によって2位。巨人は4位に終わった。
若手選手がベンチ前で涙を流していた。プレーオフ、クライマックスシリーズと敗れ続けた過去にようやく決別。王ホークスが、ソフトバンク4年目にして初のタイトルを手にした。
「見ている方にはいい試合だったかもしれませんが、私にとっては大変苦しい戦いでした。ホークスらしい戦い方ができたと思います」
2003年に阪神を下して日本一になって以来、日本では実に5年ぶりとなる王監督の優勝インタビュー。06年7月に胃がんの手術を受け、体重は5年前より約15キロ軽くなったが、ファンに向けていつもの野太い声を張った。
5月20日の68歳の誕生日。孫のような年の選手たちから花束を受け取ると、試合前のミーティングで「おれはまだまだ熱く燃えていこうと思う」と自らに言い聞かせるように語った。
手術翌年の07年は点滴続きで、腕には注射針の穴の跡が目立った。知人に「もう腕が痛いよ」と弱音を吐くこともあったが、術後3年目を迎えて体調も安定した。「人間の一番の楽しみが奪われたよ。食べることができないから」というものの、試合後はビール3杯を飲み干す。食事も一人前を完食することが多くなった。
「(首位の)西武とは一時は7.5ゲームまで開いたのかな。でも、背番号が見える位置までやってきたからね。(リーグ戦再開後は)最初からムチを入れて戦いたい」
交流戦で貯金を6つ蓄え、西武とは3ゲーム差。秋に本物の美酒を飲むため、指揮官の目は希望に満ちあふれていた。
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