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2008/05/13(火) 中国・四川大地震、死者が1万3000人超す
中国・四川大地震は13日、死者数が1万3000人を超えた。新華社によると、四川省の綿陽市では1万9000人近くが生き埋めになっており、死者数は大幅に増える可能性がある。
 救出活動は降雨や道路の寸断で難航。国営メディアによると、人民解放軍は、地すべりで道路が寸断されていた震源地に近いブンセン県の町に到着した。
 新華社によると、政府は13日遅く、ブンセン県で500人の死者が確認されたと発表した。
 ブンセン県の町、映秀では人民解放軍が住民300人を救出。ただ1万2000人の人口のうち、これまでに生存が確認されたのは2000人にとどまっているという。
 ブンセン県では6万人が行方不明になっている。
 被災地入りしている温家宝・首相は「被害状況は予想以上に深刻だ」と発言。医療関係者3000人を四川省に派遣するよう指示した。
 1万人が生き埋めになっていると報じられた四川省の綿竹市では、約500人ががれきの下から救出されたが、3000人の死亡が確認された。
 さらに新華社は、同省の綿陽市で1万8645人が生き埋めになっていると報じた。


中国・四川大地震の被害が拡大するなか、中国人の地震に対する意識に警鐘が鳴らされている。世界の3分の1の直下型地震は、地球の陸地面積の14分の1を占める中国に集中。しかも四川省や雲南省はヒマラヤ造山帯近くの「地震の巣」にあたる。今回の地震では8割の建築物が倒壊する街も出るなど、建物のもろさが被害を拡大させた。上海や北京では地震発生と同時に高層ビルから飛び出すなど“危険な避難”が目につき、地震に不慣れな中国人の姿が浮き彫りとなった。

 国家地震局の専門家らの解説では、四川省は南北地震帯とよばれる地震多発帯の上にあり、1973年に2200人の死者を出したマグニチュード(M)7・4の炉霍地震(甘孜(カンゼ)チベット族自治州)のほか76年もM7・2の松潘地震が発生している。M7以上の地震が3年から19年の間隔で発生していた。しかし76年以降、四川での大地震はなく、今年2月に康定県でM4・7の地震が発生したときは、大地震の予兆ではないかという声も出た。今回の震源地となった●川(ぶんせん)県はチベット高原と四川盆地の境界をなす約300キロの竜門山断層の上にある。

 ■低い防災意識

 地震多発地帯にもかかわらず、この地域、とくに県や鎮レベルの街、農村の家屋は全く耐震を考慮されていなかった。建物の8割が倒壊したという北川県のがれきの映像をみると、ブロックを積み上げて薄っぺらいコンクリートでくっつけただけの壁や、細い針金程度の芯を入れたコンクリート塊が見えている。重慶市梁平県や都江堰市では学校校舎や病院といった公共施設まで崩れた。原因の一つは建物の老朽化とも報じられているが、専門家はそれだけではないという。

 中国では唐山地震以降、建築物の耐震強度が規定され、一般住宅でも強度7や強度8が求められている。たやすくは倒壊しない強度という。しかし13日、不動産サイトのオンライン座談会に出席した北京市建築工程研究院副総工程師の劉航氏は「北京や上海の建築のような計画から設計、施行まで厳しく安全にこだわって造られた建築物はまだいいが、地方には正規の規格に従わずに建てられる建物がある」と指摘。貧しい地方都市の開発は規格を無視した安普請が多いことを示唆した。劉氏は震源地の●川県の建物を視察したことがあるが、これらの建物が強度7といい、もともとの地震多発地域なのに設計強度が弱すぎるとも指摘。今回程度の揺れに耐えるには強度9〜10が必要という。

 ■泥とレンガ

 一方、●川県を知る在青海省の日本人学者によると、地域の少数民族家屋は急峻な谷にレンガをつんで泥で固めたような簡単な家屋が一般的で、それが30、40戸ずつ集落をなしている状況という。「今回の大地震ではひとたまりもないはず」とみている。

 状況の背景として、同じくオンライン座談会に出席した国家住宅工程センターの高級建築士の劉東衛氏は防災意識と教育の欠如を指摘。「天災は人災になりうる。個々人が積極的な準備や対応を行うことが非常に重要。災害がきても、十分な心の準備ができていれば損失は最小限にとどめられる」と訴えた。

 北京では唐山地震以来ほとんど地震はなく、地震に慣れていない。このため都市部のビル街の地震はガラスが落下してくることもあるという危険性を考える余裕がない人も多く、デマに踊らされる場面もあった。中国で地震に対する防災意識を訴えるようになったのは、国家防震減災法が制定された1998年以降と歴史が浅い。

●=さんずいに文


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