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2008/04/03(木)
目覚めるGの超重量打線!小笠原が2発V弾決め今季初勝利
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勝った!! ガッツは2発だ!! 巨人の超重量打線が3日、中日3回戦(東京ドーム)でついに目を覚ました。3番・小笠原道大内野手(34)が四回に反撃の口火を切る1号ソロを放つと、七回には右翼席へ決勝の2号ソロ。高橋由伸(33)、亀井義行(25)両外野手の連続アーチに続く、チームとしては9年ぶりの3連発で連敗を「5」で止め、待望の今季初勝利をもたらした。
祈るような思いで打球の行方を追った。右翼スタンド最前列に打球が消え、地鳴りのような大歓声。この日2発目は、決勝の2号ソロ。小笠原は一塁へ無我夢中で駆けだした。
「打席に入る前は(高橋)由伸、亀井が打って体が震えてきた。思い切り振るだけでした」。お立ち台に上がっても、まだ興奮していた。
渾身のフルスイングだった。4点ビハインドの七回。超重量打線が眠りから覚めた。二死一、二塁からこの日、33歳の誕生日を迎えた高橋由の3ランで1点差。亀井が同点ソロで続いた。
最後はガッツが川上の143キロ内角直球を一撃した。球団としては99年の清原、高橋由、マルティネス以来9年ぶりとなる、怒涛(どとう)の3連発だ。
「きょうの勝ちは大きい。なかなか思うようにいかなかったけど、4安打と2本塁打も出た」。長い、長いトンネルを抜け出したガッツがつぶやいた。
昨年11月に左ひざ半月板の形成手術を受けた。プロ野球人生で初めて体にメスをいれての開幕。この日まで打率.158だったが、四回には反撃の口火を切る1号ソロを放つなど4安打。不振の打線を鼓舞し続けた。
努力はうそをつかない。この日も球場に一番乗り。試合開始の6時間以上前の午前11時すぎ、ドームに新設された屋内打撃練習場で、黙々と打ち込みを行った。シャワーで汗を流すと、再び全体練習のフリー打撃に参加した。
左ひざの状態は万全ではない。七回に決勝本塁打を放った際、左足をかばうようにしてホームを踏んだ。それでも苦しそうな表情は見せない。それがガッツの美学だ。「足は大丈夫です。やっと一歩踏み出せたと思う」。最後は力強く、言い切った。
開幕から大きく出遅れた巨人だが、この男がいる限り「日本一奪回」という文字は消えることはない。
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