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2008/03/06(木)
中田、ヤバイッス…由規に惨敗
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「オープン戦、日本ハム5-3ヤクルト」(6日、札幌ドーム) 新平成の名勝負は共倒れ?日本ハム・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭高=と、ヤクルト・由規投手(18)=仙台育英高=のルーキー2人が6日、札幌ドームでのオープン戦でプロ初対決した。全4球をストレート勝負で挑まれた中田だが一度もバットに当てられず、空振り三振に倒れ完敗。だが、由規も2回を投げ8安打5失点という厳しい洗礼を浴び、プロ“初黒星”を喫する散々な結果に終わった。20日のパ・リーグ開幕戦に向け、両選手とも大きな壁にぶち当たった。 ◇ ◇ 険しい表情が、すべてを物語っていた。開幕レギュラーが遠のいた。ライバルの由規に空振り三振に打ち取られた瞬間、中田はむき出した歯を食いしばり、悔しさを押し殺した。そして、珍しく「速かった。球も伸びていた」と負けを認めた。 梨田監督も「(由規との)対決はものすごく力んでいた。タイミングを取れない部分もあった。心配ですよ」と表情を曇らせた。 六回一死一、二塁の場面で注目の黄金新人対決が実現した。オール直球勝負を挑んできた右腕に対して、気持ちだけは負けていなかった。初球のボールになった外角直球以外の3球は、すべてこん身の力を込めて振った。だが、4球目。148キロの伸びのある直球に直球に空振り三振を喫し、その直後にベンチに退いた。 “完敗”したのは由規だけではなかった。先発・石川を相手に二回には一死一、三塁の絶好機で3球三振、四回も初球の変化球に手を出し右飛に打ち取られた。3タコ。中田は「真っすぐに振り遅れている。誰に聞いても調子の良かった時と比べてもタイミングの取り方が違う」と首をかしげた。 これでオープン戦では9打席連続無安打。オープン戦で2試合連続無安打だったのも初めてだ。札幌ドームでの2連戦は“お披露目”の意味合いもあり多くの打席に立ったが「これから(打席が)少なくなるのは事実。難しいところにきている」と梨田監督。実際、この試合では、実戦15試合目で初めて8番降格となった。今後、さらに起用法に変化が出てくるのは間違いない。 それは本人も分かっている。「高校と(プロと)はレベルが違う。スランプってほどじゃないですけど、調子の悪い状態が続いている。長引いたらまずいなと思っている」。今後、少なくなる打席で結果を出せなければ開幕レギュラーの道も難しくなる。怪物ルーキーが、初めてがけっぷちに追い込まれた。
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