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2008/02/17(日)
東京マラソン 沿道に166万人…2万6672人が完走
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都心の繁華街を約3万人が駆け抜ける「東京マラソン08」が17日、行われた。初開催だった昨年は雨と寒さの中での大会となったが、今年は晴天に恵まれ、沿道では約166万人(主催者発表)が声援を送った。
午前9時すぎ、石原慎太郎・東京都知事の号砲で東京都庁(新宿区)前をスタート。フルマラソンはその後、日比谷−品川、銀座−浅草間をそれぞれ往復し、東京ビッグサイト(江東区)がゴールとなり、2万7386人が出場。7時間の制限内に2万6672人が完走した。
中央区の銀座4丁目交差点付近は、買い物客や観光客でにぎわい、選手が通り過ぎるたびに大歓声が上がった。
北京五輪代表国内選考レースとなった男子は、ビクトル・ロスリン(スイス)が2時間7分23秒で優勝。26歳の日本の新鋭、藤原新(あらた)(JR東日本)が一般参加ながら2時間8分40秒で2位に入った。
東京消防庁によると、足の痛みや腹痛などで4人が救急搬送されたが軽症。
□竹山 残り10分で完走、松村は失格
3万2426人が参加して行われた17日の「第2回東京マラソン」には、多くのタレントや著名人も出走。東京都の石原慎太郎知事に「転がった方が早い」と揶揄(やゆ)され、完走できるか注目された巨漢タレントは明暗が分かれた。松村邦洋(40)は35キロ地点で時間切れとなり無念のリタイア。カンニング竹山隆範(36)は制限時間(7時間)の残り10分で完走したものの「ちっとも面白くなかった!」と毒舌を吐いた。
1メートル68、85キロの“肥満体形”を揺らしながらゴール地点の東京ビッグサイトに入って来た竹山。観衆から声援を送られても苦しそうな表情で応えるのがやっと。走行中に痛めた両足をひきずり、途中、救護車でマッサージを受けた後でゴールイン。時間切れまで10分51秒の6時間49分9秒だった。
完走後の第1声は「ちっとも面白くなかったよ!」。持ちネタのキレキャラ全開で「(道中は)勝俣(州和=42)さん、よくも(マラソンに)誘いやがったなと思っていた」と振り返り「メタボリックなおじさんでも走り切れることを証明しました」と胸を張って笑いを誘った。
年明けから週2、3日は、最高20キロの走り込みを行い調整。本番直前には石原知事が「どう見てもマラソンは無理じゃないかという人がいる。転がった方が速いというヤツがいるからね」と指摘。名指しこそされなかったが、巨漢タレントの1人である竹山は「転がってでも完走を目指します」とジョーク交じりに反論していた。
その言葉通り、意地の完走。昨夏の日本テレビ「24時間テレビ」で70キロマラソンを完走した萩本欽一(66)からも「感動したよ。オレ、泣けてきたもん」と声をかけられた。大会を生中継した“日テレ枠”での出場で、少なくとも42・195キロは走れることを証明。今年夏の「24時間マラソン」候補に浮上してくる可能性もありそうだ。
一方、1メートル65、105キロの松村は、35キロ地点の制限時間(5時間32分)に間に合わず、完走できなかった。同地点にあと約100メートルまで迫ったところで、ゲートにロープが張られ、無念のリタイア。「ここまでやって来られたのに本当に悔しいです。できれば来年リベンジしたい」と闘志を新たにしていた。
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