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2008/12/21(日)
NON STYLE圧勝8代目M−1王者
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若手漫才トーナメント「M−1グランプリ」決勝が21日、東京・六本木のテレビ朝日で行われ、NON STYLEが8代目王者に輝いた。00年5月にコンビを結成してストリート漫才で技を磨き、01年からM−1に参加。昨年までは準決勝止まりだった。今年4月に上京。初めての決勝進出で快挙を成し遂げ、優勝賞金1000万円を獲得した。 まさにM−1ドリームだ。開票された7人の審査員の最初2票こそオードリーだったが、そこから続く5票はすべてNON STYLEに投じられていた。優勝決定に石田明(28)はうれし涙があふれてきた。 格好をつけていきがる発言をする石田に、井上裕介(28)がボケたり突っ込む芸風だ。「こいつら一番売れへんと思ったが、全出演者の中で一番の衝撃」と島田紳助大会委員長を驚かせた。 「M−1で勝つ」と井上は今年ずっと言い続けてきた。「昨年準決勝で敗れた悔しさがばねになった」。石田も思いは同じだった。今年4月に上京。同7月から9月には全国6カ所で「M−1優勝したいんですツアー」も敢行した。「言霊があると信じていた。ビッグマウスにならなくてよかった」。井上は共同会見で喜びをかみしめた。 結成当初は関西で路上漫才をして話術を磨いた。最初はストリートミュージシャンになろうとしていた井上と、板前の修業をやめて芸人を目指した石田がバンド演奏し、その間に漫才をしていた。酔っぱらいにも絡まれて音楽で自信をなくし、漫才に道を絞った。同じ道の向かい側でコブクロがストリートライブをしていたこともあった。石田がネタをチェック。そのメモ帳を重ねると30センチ以上になった。 そんな自分たちの力を試そうとオーディションで「baseよしもと」入りし、のし上がった。今回の決勝進出組では、キングコングとダイアンは同期になる。「西野(キングコングの西野亮広)に食事をおごられたくない」。今月上旬の決勝進出者の会見で、石田は言い放った。「キングコングには負けたくない」。井上の思いも同じ。売れっ子になったキングコングだけには負けたくなかった。やっと、同じ土俵に上がって追い越した。 優勝決定後、すでに10件以上の仕事が舞い込んだ。優勝賞金の1000万円の使い道は借金の返済に充てる。歴代優勝者と同様、スターダムにのし上がる。
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