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2008/12/02(火)
郵便事業会社 ねんきん特別便4万5千通、2カ月間放置
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日本郵政グループの郵便事業会社は2日、社会保険庁の「ねんきん特別便」約4万5000通を含む郵便物約12万通が入った貨物コンテナ1個が、JR貨物の梅田駅(大阪市北区)の貨物ヤードに約2カ月間放置したままになっていたと発表した。郵便物は、大阪府や滋賀県など近畿2府4県に配達する予定だった。
郵便事業会社によると、コンテナは新越谷支店(埼玉県越谷市)が9月23日に発送し、24日に梅田駅に到着、その日のうちに新大阪支店(大阪市此花区)に到着する予定だった。梅田駅からの輸送を請け負っていた運送会社「合通」(本社・大阪市福島区)の社員が11月27日、貨物ヤードを点検中に放置していたことに気づいた。
郵便事業会社はコンテナの中身を確認したうえで、11月28日、社会保険庁に連絡。12月2日になって、社保庁の了解を得られたため公表したという。コンテナ内の郵便物は、特別便のほか、企業からのダイレクトメールなどだった。特別便は3日以降に配達する。
郵便事業会社は、合通の伝票管理が甘くコンテナを受け取りに行っていなかったのが放置の原因と説明している。しかし、新大阪支店も到着確認作業を怠り、新越谷支店から越谷ターミナル駅まで輸送した運送会社「中央通運」(本社・東京都港区)と合通との連絡も十分に取れていなかったという。
2日会見した郵便事業会社の伊東敏朗常務執行役員は「原因を究明し、再発防止に向けて指導を徹底したい」と謝罪した。
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