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2008/11/28(金)
羽賀研二被告ら無罪 大阪地裁判決「被害者証言に疑い」
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3億7000万円の詐欺と恐喝未遂の罪に問われたタレント、羽賀研二被告(47)=本名・當真(とうま)美喜男=と、恐喝未遂罪に問われた元プロボクシング世界王者、渡辺二郎被告(53)の判決公判が28日、大阪地裁で開かれた。中川博之裁判長は「被害者の証言に全幅の信頼を置くには合理的な疑いが残る」と述べ、2人に無罪を言い渡した。
2人は捜査段階から一貫して無罪を主張。検察側は羽賀さんに懲役8年、渡辺さんに同4年をそれぞれ求刑していた。
検察側は、羽賀さんが平成13年6〜10月、知人男性に対し医療関連会社の未公開株が上場後に何十倍にもなると購買意欲をあおり、取得額の3倍で計300株を売って3億7000万円を詐取。同社が上場せずに倒産し、知人男性から約4億円を請求された羽賀さんが渡辺さんや暴力団関係者の男2人=恐喝未遂罪で有罪確定=と共謀して18年6月、大阪市内のホテルで知人男性を脅迫して債権を1000万円で放棄する確認書に署名させた−として起訴した。
判決理由で中川裁判長は詐欺について「医療関連会社が上場前に倒産するとはだれも予測しておらず、詐欺行為があったとはいえない」と認定。値上がりを見込んだ知人男性が3倍の価格でも株を買うと言っていた−とする羽賀さんの話に信用性を認め、恐喝未遂についても「前提となる詐欺が認められず、恐喝する理由がない」とした。
大阪地検の清水治次席検事の話「恐喝未遂の共犯者2名は、既に有罪判決を受けていることから、今回は予想外の判決であり、判決文を精査して対応を検討したい」
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