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2008/01/26(土) <オウム被害者>介護の兄「最低限の補償を」
オウム真理教の破産手続きが3月に終結することを受けて、各党が被害者救済の法案作りを進めている。被害者や遺族は「未払いの賠償金を国が被害者に補償した上で、教団から回収する内容にしてほしい」と強く訴えている。

「さっちゃん。あしたは雪かもしれないよ」。東京近郊に住む浅川一雄さん(48)が自宅のカーテンを開けて語りかけると、ベッドに横たわる妹の幸子さん(44)が表情をほころばせた。

 幸子さんは95年3月、地下鉄丸ノ内線でサリン事件に巻き込まれた。生死をさまよい、視力を失い、重い言語障害が残り、寝たきり状態になった。一雄さんは「事件は国家転覆を狙ったテロ。たまたま電車に乗った妹は国の身代わりで犠牲になった」と強く思う。

 幸子さんは8年半入院したのち、一雄さんの家族と同居を始めた。介護のために数百万円かけて自宅を増改築したが、身体障害者向けの補助があっただけで、1割も補えなかった。生きていくには医師の診察やヘルパーの訪問介護、リハビリは欠かせない。障害者対象の補助はあるが、テロ被害者への国からの公的な補助はない。

 「私に何かあればどうすればいいか。妹が一人で生きていけるだけの最低限の補償が欲しい」と一雄さん。妻いずみさん(47)も「周りから『国がなんとかしてくれたんでしょ』と言われますが、実際は何もない。自分の身は自分で守るしかない」と語る。

 一雄さんは事件から10年を機に、顔と名前を公表して被害の実態を訴えるようになった。だが教団への恐怖心は今も残る。

 法案に、国が教団から債権を回収し続ける「求償権」が盛り込まれるかまだ分からない。一雄さんは「補償がなされても、国が教団からお金を取らなければ、返済義務が消えた教団が喜ぶだけ」と訴えた。

 ◇各党案、支給総額で隔たり

 教団の分裂などにより債権回収が困難になったことから、破産手続きが終了することになった。被害者への配当は約14億円にとどまる見通し。被害者らは、残る約25億円の賠償金の立て替え払いを国に求めてきた。こうした要望に対し、各党がまとめた救済案には大きな違いがある。

 最大の焦点は支給総額。自民党内には「見舞金的性格で総額は数億円程度」とする意見があり、被害者側が求める未払い金の全額(約25億円)とは差がある。サリン被害を受けた滝本太郎弁護士は「額が数億円にとどまれば、教団は石にかじりついてでも(国に)完済して身軽になる。自民党案は教団復活を助長する」と不安を語る。

 救済対象を両サリン事件に絞るかどうかについても、今後、与党内や与野党間で協議が進められる見通しだ。


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