|
2008/01/23(水)
<大阪・乳児殺害>母親、自殺か 路上で遺体…ひき逃げ捜査
|
|
|
23日午前3時半ごろ、大阪市東成区東中本2の市道で、女性が倒れているのを走行中の車の運転手が発見、110番通報した。女性は病院に運ばれたが、死亡が確認された。大阪府警によると、女性は、同府守口市で16日に殺害された山中禮弥(れいや)ちゃん(生後18日)の母いづみさん(22)で、近くの歩道橋から飛び降りた後、別の車にひかれたとみられる。府警は、自動車運転過失致死、道交法違反(ひき逃げ)容疑で捜査している。
調べでは、歩道橋は高さ約7メートル。山中さんは歩道橋から南に約45メートル離れた路上で見つかった。歩道橋上には、ジャンパーと女性用の靴、傘が置かれていた。山中さんは、家族の携帯電話番号が書かれたメモ用紙を所持していた。
山中さんは事件後、東成区内の親類宅に身を寄せており、22日午前2時ごろ、山中さんの母親が在宅を確認したのが最後だった。府警は21日、山中さんから被害状況について話を聞いたが、22日は体調不良で話は聞かなかった。
事件は今月16日夜、山中さんと禮弥ちゃんが粘着テープで緊縛されているのを帰宅した山中さんの母親(48)が発見。机などに物色された跡があり、出産祝い金が入っていた祝儀袋が散乱していた。府警は強盗殺人事件として捜査本部を守口署に設置した。
◇3人の生活楽しみに…
山中さんは出産を友人らに祝福され、周囲に喜びを語っていた。禮弥ちゃんは山中さんと大学4年の男性(22)との間に生まれた。男性は山中さんがマネジャーをしていた高校運動部の選手で同級生。男性が大学を卒業する今春に結婚して一緒に暮らす予定だったという。
男性は自身のブログで、妊娠が分かって「2人で力を合わせて頑張ろうな。温かく見守ってくれる方々に一層感謝しような」などと書き込んでいた。
山中さんもこれから始まる3人の生活に期待を膨らませていたという。昨年末、男性と2人で幼なじみの家を訪ね、「子どもが生まれるので一緒に暮らす」とうれしそうに語っていた。
■「子どもが生きがい」と遺書
山中さんが残した遺書めいたメモに、「子どものところにいきます」「子どもが生きがいだった」などと自殺をほのめかす内容が手書きであったことが分かった。殺害された長男禮弥(れいや)ちゃん(当時・生後18日)の母である山中さんが自殺を図ったとみて、大阪府警は詳しい動機を調べている。
|
|
|
|