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2008/01/10(木)
青森家族殺害 刺した後放火? 長男「自分がやった」
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9日午後10時40分ごろ、青森県八戸市根城(ねじょう)のアパート2階の1室をほぼ全焼し、焼け跡から▽母(43)▽市立中3年の次男(15)▽同1年の長女(13)の母子3人の遺体が見つかった。いずれも刃物で切られたとみられる傷があり、県警八戸署は殺人事件と断定し捜査本部を設置した。無職の長男(18)の行方が一時分からず、10日午前6時5分ごろ、JR八戸駅で発見し、刃物を持っていたため銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。長男は殺害も「自分がやった」と認め、殺人と放火の容疑でも追及している。
調べでは、遺体は居間の布団1枚の上に川の字に並べられ、火災による損傷はほとんどなかった。3人とも普段着姿で、母の首と腹、子供2人の首に切り傷や刺し傷があり、母の腕には争って切られたとみられる傷があった。玄関の鍵は掛けられていた。同署は遺体の状況などから、3人が刃物で殺害された後に放火されたとみて調べている。
一家は母子4人暮らしで、長男は出火直後から行方が分からなくなっていた。同署は緊急配備し、署員がアパートから西約2キロの八戸駅構内で職務質問すると、「近づくな」と叫んでサバイバルナイフ(刃渡り25センチ、全長48.5センチ)を振り回して逃げたため、署員数人が取り押さえた。上着の内側に刃渡り8〜13センチのナイフを6本隠し持っていた。長男はナイフ所持の理由について、あいまいな供述を続けているという。
周辺の住人らによると、長男は学校へは行っておらず、自宅に引きこもりがちで、家族に暴力を振るうことがあったらしい。ナイフやエアガンを収集しており、数年前には室内に灯油をまいて立てこもり騒ぎを起こしたとの証言もある。
火災は、9日午後10時40分ごろ、アパートから煙が出ているのに気づいた近所の住人が119番通報し、約40分後に火は消し止められた。1階に4世帯、2階に5世帯分の部屋があるが、ほかにけが人はいなかった。現場は八戸市役所の西約3キロの住宅街で、近くに幹線道路が走る。
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