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2008/01/31(木) 胸2か所刺す?小学校で女性職員殺される…北海道・せたな
31日午前8時5分ごろ、北海道せたな町瀬棚区島歌の町立島歌小学校(伊藤良美校長、児童14人)のボイラー室で、同小校務補田村亜衣子さん(24)が胸から血を流して死亡しているのを教頭が見つけ、110番通報した。

 せたな町教育委員会によると、同小では同日、町内のほかの小学校と合同のスキー教室に参加するため、児童たちは学校に集合し、午前8時ごろ、全員がバスで隣の今金町に向かった。

 田村さんは2006年4月に校務補に採用され、鍵の管理や校舎内の掃除、雪かきなどの仕事をしていたという。

事件で、せたな署は31日深夜、同僚の臨時職員、福士昌(しょう)容疑者(21)=同町瀬棚区本町=を殺人容疑で逮捕した。「金の使い込みを疑われたためやった」と容疑を認めているという。

 調べでは、福士容疑者は31日午前6時55分から同8時5分ごろまでの間、校舎1階のボイラー室で田村さんの胸を刃物で刺すなどして殺害した疑い。

 外部から侵入した形跡がなかったため、顔見知りが関与した可能性が高いとみて捜査。福士容疑者が自宅前に駐車していた乗用車から血痕が見つかったほか、近くの港の検索で刃物や血の付いた衣類を発見、鑑定を急いでいる。

 瀬棚教育事務所によると、2人は幼なじみで、島歌小卒業後に同じ中学、高校に進学。福士容疑者は05年4月から経理などを担当する事務職員として勤務、田村さんは06年4月から公務補として採用された。

 福士容疑者は田村さんを殺害した後、他の教職員5人とともに児童のスキー教室に参加していた。島歌小は1日は臨時休校する。

2008/01/30(水) <中国産ギョーザ>千葉、兵庫で中毒症状10人 殺虫剤混入
昨年12月から今年1月にかけ、自宅で中国製の冷凍ギョーザを食べた千葉県市川市、千葉市、兵庫県高砂市の3家族の計10人が、嘔吐や下痢などの薬物中毒症状を訴え、9人が入院していたことが分かった。うち7人が一時重症、5歳の女児1人が重体となった。ギョーザの一部やパッケージから農薬の有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出されており、輸入元の「ジェイティフーズ」(東京都品川区)は、これを含め輸入販売している23品目の自主回収を始めた。中国の製造元で混入した疑いがあり、千葉、兵庫の両県警は薬物中毒事件として捜査を始めた。

 メタミドホスによる中毒は国内で初めて。ジ社は昨年12月28日、販売していた生協「ちばコープ」からの連絡で被害を把握しながら公表せず、製品回収の措置も取っていなかった。親会社の日本たばこ産業(JT)は「原因が分からず、個別の被害と認識していた」と釈明した。厚生労働省は全国の検疫所に対し、問題の冷凍ギョーザと同一製品の輸入を認めないよう指示するとともに、消費者に食べないよう呼びかけている。

 問題の冷凍ギョーザは中国・河北省の天洋食品の工場で製造、パッケージされ、商社「双日食料」(港区)経由で輸入された。JTによると、99年7月から天洋食品と取引を開始。この冷凍ギョーザを含め06年度の日本国内でのギョーザ類出荷量は約18万ケース(1ケースは12〜24袋、多くは1袋20個から30個入)、07年度は約14万ケースに上り、この2年度で約11億円を売り上げた。業務用としても多く売られている。

 両県警やJTによると、被害に遭った3家族は▽昨年12月28日、千葉市の母(36)と娘(3)▽1月5日、兵庫県高砂市の男性(51)と妻(47)、次男(18)▽同22日、千葉県市川市の女性(47)と子供4人。商品は千葉県の2件が「CO・OP手作り餃子」(40個入り、07年10月20日製造)、兵庫県は「中華deごちそうひとくち餃子」(20個入り、07年10月1日製造)。

 千葉県警の調査で、ギョーザの中から農薬の有機リン系殺虫剤「メタミドホス」が検出された。警察庁によるとメタミドホスは中国では農薬として広く流通しているが、日本では一部の研究施設などで保管し、一般には流通していない。


 日本生活協同組合連合会によると、天洋食品が製造したギョーザから数年前に微量の農薬が検出されたが、基準内の量だったため、販売されたという。

 30日に会見した岩井睦雄JT取締役は「検査体制が甘かった」と語り謝罪した。出荷時に細菌検査はしているが化学物質の検査はしていなかったという。


□回収までに1カ月 行政対応が「後手」

中国産の冷凍ギョーザによる中毒事件は、昨年末に最初の被害が発生したにもかかわらず、行政や警察が発表し、商品回収に乗りだしたのは約1カ月遅れになった。早い時点でギョーザが原因ではないとした判断や後手にまわった対応が、結果的に被害を拡大した形だ。

 東京都は今月7日朝、兵庫県から中毒被害の発生と調査の依頼を受けたが、輸入元のジェイティフーズから、当該商品の輸入量や症状を伴う苦情件数などを情報収集するにとどめた。調査の結果、同様の被害はなかった。また、このケースは被害者が約2週間前に商品の一部を食べており、その際体調に異常がなかったことから、同県は「開封後に農薬が混入したのではないか」と都に伝えた。

 この判断について県は「当時、流通ルートが原因と判断できる材料はなく、県警の科学的な調査結果を待つしかなかった」と釈明する。都も8日午前の段階で「製造・流通ルートが原因ではない単発の事例」と判断し、一般に公開しなかったという。

 一方、昨年12月28日に発生した千葉市のケース。被害者が市保健所に通報したのは、退院後の1月4日。市保健所によると、病院が女性の血液検査を行わず、原因がはっきりしなかった。コープから「細菌検査の結果、食中毒と結びつくような問題はなかった」との回答を得たこともあり、21日までに調査を打ち切った。保健所は「結果的に不十分な調査だったと考えている」とコメントした。

 22日発生の千葉県市川市のケースで、同県は23日、県市川保健所から「(嘔吐(おうと)など)有機リン系農薬が原因とみられる食中毒が発生した」と連絡があり、初めて事態を把握した。病院で採取した嘔吐物を調べたが、検体が少なく有機リン系の成分は検出できず、県の調査は事実上、この段階でストップした。

 29日になって、発生直後に現場の嘔吐物を採取していた県警から「メタミドホス」が検出されたと連絡があり、原因が分かった。県は「家族が食べた食材を入手しようとしたが、県警が押収してしまったため検査できなかった」としている。

2008/01/29(火) オリともサイン?パウエル二重契約疑惑
ソフトバンクは29日、昨季まで巨人に在籍していたジェレミー・パウエル投手(31)との契約が合意に達したと発表した。統一契約書への署名も済ませているという。しかし、今月11日に獲得を発表していたオリックスがパ・リーグに異議申し立てをしたため、30日にリーグ側が両球団幹部を急きょ、事情聴取することになった。

 午後0時、ソフトバンクはパウエルの獲得を電撃発表した。パウエルといえば11日にオリックスが獲得を発表し、背番号「50」まで公表した選手。報道陣に囲まれたソフトバンクの竹内孝規最高執行責任者(COO=47)は「グラウンドと同じで真剣勝負。舞台裏では命がけの勝負をしている」と“仁義なき争奪戦”を制したと得意げに話した。球団関係者によると、ソフトバンクはオリックスとパウエルが正式契約を結んでいないとの情報をキャッチ。1月中旬から交渉を進め、球団関係者が渡米してパウエル本人と接触。統一契約書に署名をもらい“正式契約”までこぎつけた。王監督には27日に報告を済ませたという。竹内COOは「統一契約書への署名、押印を済ませている。統一契約書が正式な所属を決定づける文書。日本において支配下登録するには唯一無二なもの」と契約に問題がないと強調した。

 ところが、ソフトバンクの発表を伝え聞いたオリックスが猛反発する。午後4時半から緊急会見を開き、中村勝広球団本部長(58)がパウエルの署名が入った統一契約書の写しがあることを明かし、公表した。さらに「球界の根底を揺るがす事態。パウエル、ソフトバンクさん両者に憤りを感じる。これを認めたら外国人契約に悪例を残すことになる。ソフトバンクさんには自重を求める次第です」と痛烈に批判した。球団ではパウエル側の不穏な動きは感じ取っていた。「確認を取ろうにも電話、メールに対して代理人が応答しなかった」と宮田調査・渉外グループ部長。29日未明に代理人クレイグ・ランディス氏と連絡を取れたが「契約を破棄するとは言ってこなかった」と同部長。中村本部長は「二重合意ではないのか。最終的にはパウエル本人との話。法的手段も辞さない」と怒りをあらわにした。オリックスは会見に先立ち、都内のパ・リーグ連盟に異議を申し立てた。パウエルとの交渉経緯を説明するとともに、統一契約書の写しの存在も伝えている。

 連盟ではパウエルに「二重契約」の可能性も否定できないことから、30日に両球団の代表者を呼び、小池唯夫会長(75)が事情聴取することを決めた。村田パ事務局長は「問題が発生しているので、私の方から書類持参で来てくれと言いました。パウエルは支配下選手登録公示されていないので、協約は運用できません。今は両球団の問題。大変な問題になると予想されるので円満解決へ中に入るということです」と語った。

 事情聴取に応じるソフトバンクの角田雅司球団代表(55)は「ソフトバンクとしては通常の契約をしたまで。事務局ではありのままを話す」と強気な姿勢を崩さない。オリックスは中村本部長ら幹部4人が連盟に出向いて一歩も引かぬ構えだ。キャンプ直前、実力派右腕をめぐり、場外戦が発火した。

2008/01/28(月) 山田まりや「指輪は2つで12万円」! 野田社長は「わが娘が嫁にいった感じです」
タレントの山田まりやが28日(月)、都内で俳優の草野徹との結婚を報告した。一部週刊誌で先に情報が漏れてしまった事に対し、所属事務所の野田義治社長が詫びを入れてから会見はスタート。山田は野田社長と本当の親子のような掛け合いで「3月5日(水)に草野徹さんと結婚します。籍はまだ入れていないけれど」と同日に挙式・披露宴を行う事を報告。左手に輝く指輪について聞かれると「ハワイアンジュエリー。オリジナリティがあるので」とニッコリ微笑み、夫婦の経済面を心配した野田社長をよそに「値段? 2つで12万円ぐらいです。(夫の給料の)3か月分? そんな事はないです。もうちょっと稼いでいます」と新郎をかばった。


最初、緊張の色を隠せない様子だった山田は、野田社長のフォローもあってか徐々にリラックスムードに。05年の舞台『劇場の神様〜極付丹下左膳〜』の共演で知り合い、飲み会で「泥酔しちゃって。家の方向が一緒の彼が自宅まで送ってくれて介抱してくれました」と馴れ初めを報告。「彼といると、マイナスイオンが出ているので、いい刺激になっている」とのろけた。

 3年間の真剣な交際を経て、今年結婚に踏み切った裏には、山田の実弟の存在が大きかったという。幼い頃に両親が離婚し、母と10歳離れた弟を支えるために仕事を優先してきたが、今春にその弟が高校を卒業。山田は「挙式を挙げる3月5日は、弟の高校の卒業式。タイミングが全てあったんです」と喜んだ。挙式の内容は「まだ調整中」も「ゴスペラーズと友達なので、ノーギャラで入場曲を歌ってねとお願いしています」と明かした。

 子供の予定については「こればかりは…いつでもいい。仕事を見ながらですね。でも、産むのは恐い」と苦笑しつつ「雛形(あきこ)さんに子供ができた時、社長はもうデレデレで。そういう社長が見たいなと思っています」と“親孝行”発言。「結婚しても、子供が産まれても、仕事を続けるのは夢なので、応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。

 これを受け、野田社長は「最近は舞台をやらせてきましたが、今後はバラエティにどんどん出していきたい」と山田の活躍に期待。最後の写真撮影ではカメラマンにせがまれ、「くれぐれも新郎ではありません」と遠慮がちな姿勢を見せたものの「わが娘が嫁にいった感じです。自然と笑顔が出ています」と表情は緩みっぱなしだった。


□一方ではこんな問題も…

川村ひかる(28)が所属事務所を告訴――。一部スポーツ紙などでこんな話題が報じられている。
 実際には告訴などの法的手続きは取られていないが、昨年撮影が行われたDVDの発売をめぐり、川村と野田義治社長(61)との間に何らかのトラブルが生じているようだ。同DVDは、制作時に“ギャラ1億円でAVデビューか”と騒がれた注目のイメージビデオで、「ギャラの取り分が8対2だったため、川村側がゴネている」なんて話もささやかれている。
 さらに、こんな情報もある。
「水面下で川村が大手芸能プロに移籍する話が進んでいるというウワサがあります。いまの川村はこれといった仕事がない状態です。それなのに、法的措置も視野に入れるほど強気な姿勢に出ているのは、大きな後ろ盾を得たからだといわれています」(マスコミ関係者)
 そんな川村サイドの強硬姿勢を心配する声も多い。川村は4年前にそれまでの所属事務所を辞めて個人事務所を設立。だが、パッとしない状況が続いたため、1年ほどで野田社長が率いるサンズエンタテインメントに移籍した。
「いわば川村は野田社長に拾ってもらった格好です。告訴したら、恩をあだで返す形になってしまう。そうなればもちろんサンズにはいられなくなるし、他の芸能プロも手を引く可能性が高い」(事情通)
 今回の“告訴騒動”の行方は川村の今後の芸能生活を大きく左右しそうだ。

2008/01/26(土) <オウム被害者>介護の兄「最低限の補償を」
オウム真理教の破産手続きが3月に終結することを受けて、各党が被害者救済の法案作りを進めている。被害者や遺族は「未払いの賠償金を国が被害者に補償した上で、教団から回収する内容にしてほしい」と強く訴えている。

「さっちゃん。あしたは雪かもしれないよ」。東京近郊に住む浅川一雄さん(48)が自宅のカーテンを開けて語りかけると、ベッドに横たわる妹の幸子さん(44)が表情をほころばせた。

 幸子さんは95年3月、地下鉄丸ノ内線でサリン事件に巻き込まれた。生死をさまよい、視力を失い、重い言語障害が残り、寝たきり状態になった。一雄さんは「事件は国家転覆を狙ったテロ。たまたま電車に乗った妹は国の身代わりで犠牲になった」と強く思う。

 幸子さんは8年半入院したのち、一雄さんの家族と同居を始めた。介護のために数百万円かけて自宅を増改築したが、身体障害者向けの補助があっただけで、1割も補えなかった。生きていくには医師の診察やヘルパーの訪問介護、リハビリは欠かせない。障害者対象の補助はあるが、テロ被害者への国からの公的な補助はない。

 「私に何かあればどうすればいいか。妹が一人で生きていけるだけの最低限の補償が欲しい」と一雄さん。妻いずみさん(47)も「周りから『国がなんとかしてくれたんでしょ』と言われますが、実際は何もない。自分の身は自分で守るしかない」と語る。

 一雄さんは事件から10年を機に、顔と名前を公表して被害の実態を訴えるようになった。だが教団への恐怖心は今も残る。

 法案に、国が教団から債権を回収し続ける「求償権」が盛り込まれるかまだ分からない。一雄さんは「補償がなされても、国が教団からお金を取らなければ、返済義務が消えた教団が喜ぶだけ」と訴えた。

 ◇各党案、支給総額で隔たり

 教団の分裂などにより債権回収が困難になったことから、破産手続きが終了することになった。被害者への配当は約14億円にとどまる見通し。被害者らは、残る約25億円の賠償金の立て替え払いを国に求めてきた。こうした要望に対し、各党がまとめた救済案には大きな違いがある。

 最大の焦点は支給総額。自民党内には「見舞金的性格で総額は数億円程度」とする意見があり、被害者側が求める未払い金の全額(約25億円)とは差がある。サリン被害を受けた滝本太郎弁護士は「額が数億円にとどまれば、教団は石にかじりついてでも(国に)完済して身軽になる。自民党案は教団復活を助長する」と不安を語る。

 救済対象を両サリン事件に絞るかどうかについても、今後、与党内や与野党間で協議が進められる見通しだ。

2008/01/25(金) 「冷酷非道で矯正不可能」鈴香被告に死刑求刑…秋田連続児童殺害事件
秋田県藤里町で2006年に発生した連続児童殺害事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた無職・畠山鈴香被告(34)の論告求刑公判が25日、秋田地裁であり、検察側は「冷酷非道で矯正は不可能」と死刑を求刑した。弁護側は最終弁論で、長女・彩香ちゃん(当時9歳)への殺意などをあらためて否定。鈴香被告は最終意見陳述で、米山豪憲君(当時7歳)の遺族に対し「大事な家族を奪い申し訳ない」と謝罪、昨年9月に始まった公判は結審した。判決は3月19日。

 その瞬間、無表情だった鈴香被告の顔は明らかにこわばり、視線が左右に泳いだ。「極刑をもって臨む以外にない」−。検察官の求刑の声が法廷に響くと、鈴香被告は少し間をおき、大きな息を一つはき出した。

 論告で検察側は、鈴香被告が彩香ちゃんに対し「自分の生活に邪魔と感じて日ごろから根深い嫌悪を抱き、死ねばいいと考えていた」と確定的殺意があったと指摘。2軒隣の豪憲君殺害では「娘を殺害したとの疑いの目をそらすための犯行」と計画性を強調した。

 約1か月の間に幼い2人の命が犠牲になった事件。検察側は「身勝手で凶悪極まり、情状酌量の余地はない。まさに鬼畜のなせる業」と非難した。

 最大の争点となった彩香ちゃんへの殺意の有無で検察側は「自分の不満を長女に向けて爆発させた」とし、「欄干の上で急に抱きついてきたので驚いて振り払った」とする弁護側の主張には「橋の上で『魚を見たい』と駄々をこねる彩香ちゃんを、いら立ちが極限まで達した被告が突き落とした」と否定。物証や直接の目撃証言はないが、捜査段階の自白などから殺意の立証は十分とした。

 豪憲君事件については「殺す相手は、か弱い存在なら誰でもよかった」と指摘。殺害を認めた上で心神耗弱を主張した弁護側に対し、精神鑑定結果などを踏まえ、刑事責任能力は十分あると反論。「死刑を求める遺族の被害感情を重要視すべきだ」とも述べた。

 これまで「極刑にしてほしい」と死をもって償う覚悟を示してきた鈴香被告。この日は、髪を一つに結んで左側にたらし、黒いジャケットとズボン姿で出廷。弁護側の最終弁論の後、藤井俊郎裁判長に促され、証言台に立った最終意見陳述では「米山さん一家には、大事な家族を奪ってしまい申し訳ない。地域の皆様にも不安、恐怖を与え申し訳ありません」と抑揚のない小さな声で謝罪。だが、彩香ちゃんへ向けた言葉はなかった。

 一時は「判決で娘を殺害したと認定されたら多分控訴する」などと供述したり、公判中、日記に「(豪憲君の両親が)なんであんなに怒っているのか分からない。まだ子どもが2人もいるじゃない」と記すなどしていた鈴香被告。判決は3月。雪の中、戻った拘置施設で、1人で何を考えるのだろうか。

2008/01/23(水) <大阪・乳児殺害>母親、自殺か 路上で遺体…ひき逃げ捜査
23日午前3時半ごろ、大阪市東成区東中本2の市道で、女性が倒れているのを走行中の車の運転手が発見、110番通報した。女性は病院に運ばれたが、死亡が確認された。大阪府警によると、女性は、同府守口市で16日に殺害された山中禮弥(れいや)ちゃん(生後18日)の母いづみさん(22)で、近くの歩道橋から飛び降りた後、別の車にひかれたとみられる。府警は、自動車運転過失致死、道交法違反(ひき逃げ)容疑で捜査している。 

 調べでは、歩道橋は高さ約7メートル。山中さんは歩道橋から南に約45メートル離れた路上で見つかった。歩道橋上には、ジャンパーと女性用の靴、傘が置かれていた。山中さんは、家族の携帯電話番号が書かれたメモ用紙を所持していた。

 山中さんは事件後、東成区内の親類宅に身を寄せており、22日午前2時ごろ、山中さんの母親が在宅を確認したのが最後だった。府警は21日、山中さんから被害状況について話を聞いたが、22日は体調不良で話は聞かなかった。

 事件は今月16日夜、山中さんと禮弥ちゃんが粘着テープで緊縛されているのを帰宅した山中さんの母親(48)が発見。机などに物色された跡があり、出産祝い金が入っていた祝儀袋が散乱していた。府警は強盗殺人事件として捜査本部を守口署に設置した。

 ◇3人の生活楽しみに…

 山中さんは出産を友人らに祝福され、周囲に喜びを語っていた。禮弥ちゃんは山中さんと大学4年の男性(22)との間に生まれた。男性は山中さんがマネジャーをしていた高校運動部の選手で同級生。男性が大学を卒業する今春に結婚して一緒に暮らす予定だったという。

 男性は自身のブログで、妊娠が分かって「2人で力を合わせて頑張ろうな。温かく見守ってくれる方々に一層感謝しような」などと書き込んでいた。

 山中さんもこれから始まる3人の生活に期待を膨らませていたという。昨年末、男性と2人で幼なじみの家を訪ね、「子どもが生まれるので一緒に暮らす」とうれしそうに語っていた。



■「子どもが生きがい」と遺書

山中さんが残した遺書めいたメモに、「子どものところにいきます」「子どもが生きがいだった」などと自殺をほのめかす内容が手書きであったことが分かった。殺害された長男禮弥(れいや)ちゃん(当時・生後18日)の母である山中さんが自殺を図ったとみて、大阪府警は詳しい動機を調べている。

2008/01/21(月) 早すぎたスーパーカー 加藤博一氏逝く
大洋、阪神などで外野手として活躍した加藤博一(かとう・ひろかず)氏が21日午後0時54分、肺がんのため神奈川県横須賀市内の病院で死去した。56歳だった。俊足巧打を武器に大洋では高木豊、屋鋪要と「スーパーカートリオ」を結成し話題を呼んだ。現役引退後は野球解説者として軽妙なトークなどでお茶の間の人気者となり、バラエティー番組などでも活躍。一昨年から闘病生活を続けてきたが、今月になり容体が急変。帰らぬ人となった。

  加藤氏は家族に見守られながら息を引きとった。遺体が戻った逗子市内の自宅で取材に応じた二男の眞一さんは「一昨年から体を悪くして…」と語るのが精いっぱいだった。

 加藤氏の所属事務所によると、06年冬に肺がんが見つかり、昨年2月に手術。それでも、その後は野球解説の仕事に復帰。7月に左太腿にがんが転移していたことが発見されたが、手術はせず、放射線治療や抗がん剤による治療で入退院を繰り返した。病床にはオリックス・清原からサイン入りバットとサイン色紙が激励のため届けられたという。生前、加藤氏が現場に駆けつけた時は抗がん剤の影響で髪の毛は抜けて帽子姿だったが周囲には「髪が抜けちゃったよ」と気丈に振る舞っていた。最後まで持ち前の明るさを失わずがんと闘ってきたが、ついに力尽きた。「現場に戻りたい。グラウンドに戻って野球を見たい」が口癖だった。

 多久工(現多久)から70年にドラフト外で西鉄(現西武)に入団。76年に阪神に移籍してレギュラーに定着。79年に江川から初本塁打を放つなど“江川キラー”として活躍した。83年に移籍した大洋では2番に定着。85年には48盗塁とリーグトップの39犠打をマーク。高木豊、屋鋪要と3人で148盗塁を記録し「スーパーカートリオ」として話題を呼んだ。髪形はパンチパーマ。ユニークで明るい性格から人気者となり、打席でのテーマ曲「蒲田行進曲」が元になったスタンドからの「ヒロカズコール」はハマスタ名物となった。86年にはプロ17年目で初のオールスターにも出場した。

 90年の現役引退後は、テレビのスポーツニュースで巧みな話術と持ち前の明るい性格を発揮。解説にバラエティーの要素を加えた野球キャスターの草分け的存在となり、一躍お茶の間の人気者になった。解説者の後輩には「グラウンドに誰よりも早く行って、選手の話を聞くんだ」と指導。自らが苦労して定位置をつかんだ経験から、現場では選手の話を親身になって聞くなど、現役選手からの信望も厚かった。金本(阪神)、松井稼(アストロズ)らも加藤氏を慕っていた。誰よりも野球を愛し、野球を熱く語ってきた。スーパーカーのごとく56年の人生を走り抜けた加藤氏の“ヒロカズ節”はもう聞けない。

2008/01/15(火) “2人で北京へ”康生、東原が結婚会見
シドニー五輪の柔道男子100キロ級金メダリストの井上康生(29=綜合警備保障)が15日、タレントの東原亜希(25)と結婚し、神奈川県平塚市の東海大湘南校舎の道場で会見を行った。100キロ超級で出場を狙う北京五輪が、競技者として最後の大舞台と位置付ける井上は“2人で挑戦”をアピール。北京の金メダルを結婚指輪代わりに亜希夫人に贈ることを誓った。また、今後の全試合に亜希夫人が帯同する計画も浮上した。

 出席者全員にカイロが配布された、冷え込む道場での会見。そこに、井上の熱い思いが凝縮されていた。「皆さんには寒い場所でしょうけど、私にとって今年は北京五輪が最大の目標。その強い思いを持ちながら、と。この道場で会見するというのは僕の一方的な意見。“今年1年だけ戦う1年に”と彼女に伝えました。そういう(新婚生活という)気分になるのは、戦いが終わったあと」。毎日汗を流す神聖な場所に、井上の声が低く、力強く響き渡った。

 テレビカメラ21台、報道陣の数は100人を超えた。「大変緊張しております」から始まった会見は約45分。この日午前に秦野市役所で手続きを済ませた2人は、何度も見つめ合い、質問に答えた。「北京五輪は柔道人生、最後の大舞台。大変な時期に一緒に頑張っていくことが、今後にも役に立つと思う」と経緯を説明。昨年10月に車中でプロポーズしたことも明らかにした。

 タレントとして活躍中の亜希夫人は「お付き合いしている4年半で、2回しか応援に行けなかった。引退したあと“応援に行けば”と後悔したくなかった」とし、当分は仕事を自粛し、井上のサポートに専念することを示唆。「これからは全部、応援に行きたい」と話し、来月のフランス国際から全戦に帯同することも希望した。

 また、亜希夫人は「これからは練習から帰ってきたとき、家に明かりがついていて、すぐご飯が食べられるようにしたい」と話し、今後は平塚市内の井上の自宅で、井上を指導する父・明さん(60)とともに生活することも約束。金屏風はおろか、婚約指輪も結婚指輪もない、ツーショット会見を終えた井上は「(付き合っている間)結果が出なくて彼女に申し訳ないという思いだった。北京の金メダルを指輪にしたい」と気持ちを新たにしていた。

2008/01/13(日) 米、中台沈静化に期待 台湾立法委選で国民党圧勝
台湾の立法委員選挙で最大野党の中国国民党が圧勝したことで、米国務省筋は12日、「民主的な選挙の成功を祝福する」と述べるにとどまり、選挙結果については論評を避けた。米政府は2期8年にわたった陳水扁政権に根強い不信感を抱いてきただけに、この選挙結果が3月の総統選挙に与える影響のほか、台湾名義での国連加盟問題に関する住民投票が不発に終わる可能性に関心を寄せている。

 陳政権を支えた民進党の敗北に対して、米紙ワシントン・ポスト(電子版)は「独立路線を掲げた陳水扁総統が敗れた」と伝えた。米政府では、国連加盟をめぐる住民投票を「挑発的」(ライス国務長官)と非難するなど、最近も陳政権批判を強めており、民進党敗北は、台湾住民が政権与党に軌道修正を求めた結果と受け止めている。

 台湾問題、ないし中台関係について、米政府は「ひとつの中国」政策にもとづき、「中台関係の一方的な変更に反対」との姿勢を固めている。この原則に合致する限りは、3月の総統選で国民、民進どちらの党が政権を握っても米側として異論はないものの、台湾の地位問題や中台関係で、陳政権と一線を画することを米側は本音の部分で新政権に期待している。

 ただ、仮に総統選で民進党が政権を維持した場合、立法院で3分の2以上の議席を握った国民党との対立に陥り、内政の混乱を招く局面も予想される。台湾情勢の見通しについて、近く訪中するネグロポンテ米国務副長官が中国側と意見を交わす構えだ。

 また、今回選挙と同時に進められた政党腐敗に関する住民投票が法定票数に満たず不成立となったことは、3月に陳総統が実施を求めている国連加盟問題での住民投票に関しても、同様の結果を米側に連想、ないし期待させるものとなった。

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