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2007/09/08(土)
日本ハム・ヒルマン監督、今季限りで退団/田中幸が引退へ
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プロ野球日本ハムのトレイ・ヒルマン監督(44)は8日、西武21回戦の試合後に札幌ドーム内で記者会見し、就任5年目の今季限りで退団することを表明した。同監督は「多感な時期の(2人の)子供に、安定した環境を与えたい。家族のために決断しなければならないと考えた」と退団の理由を語り、家族との時間を大切にしたいとの希望を口にした。来季以降の予定は白紙という。 ヒルマン監督は8月上旬、退団の意思を球団に伝えた。球団側も慰留を断念し、9月に入って退団が正式に決定。リーグの首位を争っているチームの監督がシーズン中に退団を表明するのは極めて異例だが、同監督は「気持ちが固まった以上、早く話したかった」と説明し、「(今季は)最後まで職責を全うする」と話した。選手には、この日の試合後に伝えた。 日本ハムの藤井純一球団社長は「来季も指揮を執っていただくつもりだったが、監督の意向を尊重したい」と語った。次期監督は未定だが、白井一幸ヘッドコーチらが有力候補に挙がりそうだ。ヒルマン監督は米テキサス州出身。大リーグ、ヤンキース傘下のマイナーリーグで監督を務めた後、2003年から日本ハムの監督として指揮を執り、4年目の昨季、チームを25年ぶりのパ・リーグ優勝、44年ぶりの日本一に導いた。今季もここまでリーグ首位と好成績を収めている。
また、田中幸雄内野手(39)が8日、今季限りで引退する見通しとなった。田中幸は宮崎・都城高から85年、ドラフト3位で日本ハムに入団。今年5月にプロ史上35人目、日本ハムの生え抜き選手で初となる2000本安打を達成したが、その後は出番に恵まれていなかった。 球団側は7日、田中幸に戦力外通告し、来季からの打撃コーチ就任を打診したという。田中幸は「もう1年ほどやりたかったが、他球団でプレーする考えはない。コーチ就任については、ゆっくり考える」とし、ヒルマン監督の退団については「報告を受けただけです」と語った。
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