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2007/09/13(木)
安倍首相 胃腸障害で最低3〜4日の入院必要…慶大病院
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辞任表明した安倍晋三首相を検査した慶応大学病院(東京都新宿区)は13日午後、記者会見した。主治医の日比紀文内科学教授は「首相は全身が衰弱している。体重も数カ月で約5キロ減った。機能性胃腸障害で、ひどくなると日常生活に支障をきたす」と説明し、「少なくとも3、4日の入院、安静加療が必要だ」と述べた。 首相は同日午前、同病院で検査を受けていた。首相は同日午後の自民党両院議員総会に出席したい意向を伝えたが、医師団が無理と判断したため、取りやめた。
■自民総裁選、23日投開票 福田氏支持広がる 麻生氏も多数派工作
安倍晋三首相の辞任表明を受けた次期自民党総裁選出へ向け13日、福田康夫元官房長官(71)が出馬の意向を固めた。麻生太郎幹事長(66)は14日午後、正式に出馬表明する予定。額賀福志郎財務相(63)は出馬を表明したが、所属する津島派の足並みが乱れ、最終的に出馬を断念する公算が大きい。古賀、山崎、二階など各派領袖は福田氏支持の意向を固め、谷垣禎一元財務相も出馬を見送る考え。総裁選は雪崩を打って福田氏に支持が集まる可能性が高まった。
自民党は13日、総裁選を14日告示、15日に立候補受け付け、23日投開票の日程で実施することを決めた。
福田氏は13日夕、国会近くのホテルで町村派名誉会長の森喜朗元首相と会談し、立候補を最終決断した。その後、国会内で記者団に「出馬に向けて目下検討中ということだ」と語った。14日午前の同派総会で正式表明する運びだ。
福田氏の意向を受け、森氏らは古賀、山崎、伊吹、谷垣、二階の各派などに協力を要請。古賀派会長の古賀誠元幹事長は「政治信条は福田氏に近い。麻生氏は政治責任がある」と語った。それぞれ13日夜まで会合を重ねるなど、福田氏支持に向けた動きが加速。各派は独自候補擁立を見送り、福田氏の出馬表明に合わせ、支持を打ち出す方向だ。
一方、額賀氏は津島派内の若手・中堅の強い要請を受け、昼の派閥総会で「困難な時に同志と英知を結集して戦っていきたい」と決意を表明した。しかし、一部幹部や参院側が福田氏支持を強めており、派内に「大差で負けたら派閥がギクシャクする」などの慎重論が広がっている。
麻生氏は14日午後に出馬を表明する予定で、麻生派の中馬弘毅元行革担当相は13日の派閥総会で、「麻生氏が立候補したら一斉に動く必要がある」と団結を求めた。各派には根強い麻生氏支持議員がおり、今後、派閥横断的に多数派工作を進める構えだ。
また、1回生議員を中心に小泉純一郎前首相の再登板を求める声も強まったが、小泉氏は13日、「出馬は100%ない」と関係者に伝えた。
総裁選の日程は午後の党総務会で決まった。立候補は15日午前11時から受け付け、候補者は16日に党本部で所信を表明するほか、同日に都内、17日は大阪、高松両市、22日には仙台市で街頭演説を行い、それぞれの政策を幅広く国民に訴える。
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