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2007/09/10(月)
大阪桐蔭・中田翔がプロ野球志望届を提出…3球団が指名へ
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高校通算87本塁打の大阪桐蔭・中田翔投手(3年)が10日、大阪府高野連にプロ野球志望届を提出し、受理された。大阪市内の同校で行われた記者会見では、「フルスイング&本塁打王」を宣言した。10月3日の高校生ドラフトでは阪神、オリックスらによる競合が予想される。
通算87本塁打で高校球界の頂点に立った中田が、プロでも放物線を求め続ける。
「昔からプロの世界で野球をやりたかった。(本塁打王は)やっぱりなってみたい。チャンスで大きいのを打てることにこだわっていく。思いきりバットを振ることは持ち味だし、それだけは絶対に忘れずにいきたい」
テレビカメラ9台を含む31人の報道陣に囲まれても落ち着いた口調。しかしながら、胸に秘める思いは実に熱かった。
金光大阪に敗れた7月30日の大阪大会決勝戦以降の練習がキッカケとなった。木製バットを使用しても、サク越えを連発。「(木は)いい感じ。気持ちいいくらい、打球が飛んでくれる」。その言葉に、巨人時代に868本塁打の世界記録をもつソフトバンク・王監督も「彼の素質からしたら、十分チャンスはある」と太鼓判を押す。
中田のプロ入り表明を受け、阪神の沼沢正二球団本部長は「ウチの方針は変わりません」と1巡目指名を重ねて強調。宮崎オーナーも「(甲子園の)器にふさわしいスター選手が来ていただけるなら、ありがたい」とラブコールを送った。
今年の高校生ではダントツの話題性を誇ってきたが、現時点で入札を決めているのは阪神とオリックスという地元2球団。これに右の長距離砲を求める日本ハムを加えた3球団での抽選が濃厚だが、中田はあえて希望球団を口にすることなく、どこでもOKの姿勢を貫く。
「(現在105キロの)体ももっと大きくしたい。一生懸命頑張って走攻守3拍子そろった選手になりたい」。プロ側の期待を受けとめ、怪物が次なるステージに挑む。
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