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2007/08/05(日)
松井新たな歴史刻んだ…メジャー通算100号達成
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ゴジラ、メジャー通算100号弾!! ヤンキースの松井秀喜外野手は5日、本拠地ヤンキースタジアムで行われたロイヤルズ戦に5番左翼で先発出場、先頭で迎えた3回の第2打席で22号ソロを放ち、日本人初となるメジャー通算100号本塁打を達成した。この日は3打数1安打2打点で打率は.294となった。チームは8−5で快勝。3連勝で貯金を今季最多の「11」に伸ばした。
松井がまた、新たな歴史を刻んだ。前日、Aロッドが通算500号のメモリアル弾を決め、まだその興奮が冷めやらぬうちに、この日は松井がヤンキースタジアムを熱狂させた。
ヤンキースの4点リードで迎えた3回。先頭で打席に入った松井は、ロイヤルズ先発メッシュの投じたカウント1−2からの4球目、90マイル(約145キロ)の速球をフルスイング。完璧に捕らえた打球は鮮やかな弾道を描いて、右翼スタンド最前列に飛び込んだ。
7月31日以来となる5試合ぶりの一発。今季22号のソロアーチでチームに5点目を追加した。これで松井は、メジャー5年目にして通算100号に到達。もちろん、日本人選手では初めての快挙だ。5万4525人の大観衆はスタンディングオベーションで松井を迎え、松井はにこやかにカーテンコールに応えた。
「感触はよかった。ちょっと高く上がりすぎかなとも思ったんですけど、ギリギリ入ってくれてよかったですね。正直に、うれしいですけど、何年かやっていれば、そのうち行くでしょう。(ホームでの達成は)関係ないですね。どこでもうれしいですよ。でも、ああやってヤンキースタジアムのファンのみなさんのスタンディングオベーションにカーテンコールできたんで、そういった意味ではよかったと思います」
笑顔で話した松井だが、ここまでの道のりは、決して平坦ではなかった。「日本を代表するスラッガー」の期待を背負ってメジャーに挑んだ03年は16本止まり。前年に巨人で50本を放った面影はなく、多くのファンを落胆させた。翌04年は自己最高の31本を放ったが、05年は23本に減少。そして、左手首を骨折した昨年は、わずか8本に留まった。
巻き返しを期して臨んだ今季。開幕早々、左太もも裏の肉離れで戦線離脱するというアクシデントはあったものの、その後は、徐々に調子を上げ、7月は自己最多の13本塁打を放って、自身初の月間MVPを獲得した。そして、この日の22号と、キャリアハイ更新の期待がかかるハイペースを続けている。
それだけに、松井にとって、メジャー通算100号も単なる通過点。特別な思い入れはない。巨人時代に332本塁打を記録しており、日米通算で432本を放ったことになるが、この日の1本との“違い”については、「どうですかねぇ。そんなに大きな違いはないような気はしますけどね。正直にうれしいことはうれしいですけど。印象という意味では最初の1本の方が印象に残っています」。
あとはどこまで記録を伸ばすかだが、「そういうイメージはないですし、考えないですね」と松井。まだまだシーズンは中盤。ア・リーグ東地区首位を行くレッドソックスを追撃するためにも、松井にはさらなる爆発を期待したいところだ。
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