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2007/08/11(土)
クレーン車 ブレーキ利かず暴走衝突 6人けが 北九州
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11日午後3時40分ごろ、北九州市八幡東区西本町1の国道3号交差点で、同市八幡西区の「くろがね運輸機工」の大型クレーン車が左折の際、タクシーを含む車5台に衝突。近くの家屋の壁を壊し、市道の歩道部分を含め計約170メートル暴走後、交差点の信号柱をなぎ倒して止まった。このうち3台の運転者や乗客ら6人がけが。クレーン車の男性運転手(59)にけがはなかった。男性は「ブレーキを掛けたが利かなかった」などと話しており、福岡県警八幡東署は自動車運転過失傷害の疑いで事情を聴いている。 調べでは、クレーン車は長さ12.22メートル、幅2.9メートル、高さ3.65メートル、重さ37.5トン。クレーンはたたんで走行していた。途中、ブレーキが利かず赤信号で交差点に突っ込んだため、ハンドルを左に切って衝突を避けようとしたという。その際、交差点右側から来たタクシー、乗用車と、左から進んできた3台を次々に跳ね飛ばすなどした。左折後は、市道左側の貨物会社事務所の壁に接触。さらに、隣の3階建て家屋を奥行き1メートルにわたって2階まで壊すなど、歩道に乗り上げながら約150メートル走った。 この事故で軽ワゴン車の男性(55)が入院。軽乗用車の男性(24)と同乗の女性(20)、タクシーの男性運転手(56)と乗客の女性(65)、女児(11)の5人が軽傷を負った。 くろがね運輸機工によると、このクレーン車は92年12月に購入。昨年12月の車検やこの日の点検ではブレーキに異常はなかったという。同社幹部は「気温が高かったので油圧ブレーキの油が泡状になり、空気が混入して利かなくなる現象(ベーパーロック現象)が起きた可能性も否定できない。二度とこんな事故がないよう捜査に協力し、被害に遭った方々への対応にあたりたい」と話した。
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