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2007/08/10(金)
野田聖子議員事務所に放火、金庫荒らされずPC3台盗まれた
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自民党・野田聖子元郵政相(46)の岐阜市内の事務所が10日未明に、何者かに侵入され放火される事件があった。火事はぼやで収まったが、ノートパソコン3台と防犯カメラの映像を記録したビデオデッキが盗まれていた。犯行手口などから内部事情に詳しい人物の犯行という見方が浮上。謎が多い事件に野田氏は「政治家をしていると、反対意見の方との衝突はあるが、恐怖に打ち勝ちたい」と気丈に振る舞い、国会終了後、岐阜に舞い戻った。
岐阜南署によると、不審火があったのは10日午前3時ごろ。岐阜市加納新本町にあるビルに入った野田氏の事務所内から煙が出ているのを、警備会社からの110番で駆け付けた警察官が発見。火は約30分後に消し止められたが、約15平方メートルが延焼。当時、室内は無人でけが人はいなかった。
調べで、事務所裏手の南側の窓ガラスが叩き割られ、鍵が開けられた形跡があり、ノートパソコン3台と防犯カメラの映像を記録したビデオデッキが盗まれていた。
野田氏事務所によると、パソコン3台のうち、1台はメールの送受信を中心に使用していた共用機。残る2台は秘書用だが、その中に後援会名簿の一部が記録されている可能性もあるという。後援会の全体名簿は別の場所に保管している。
また延焼した秘書らの事務スペースでは、机のほか経理関係の書類が大量に焼かれた。だが、金庫内の数十万円やほかの場所にあった現金は手付かずの状態だったという。
同署の調べでは、異常を感知した警備会社の110番通報から警察官が到着するまで約4分しかなく、複数あるビデオ、DVDデッキの中から防犯カメラと接続されているものだけ盗まれていたという。手口から内部の事情に詳しい者による計画的な犯行とみている。
野田氏の秘書も「(防犯カメラ用の)デッキの存在は通常は知られていない。(パソコン内の)情報が目的だったのでは」と話している。
この日閉幕した臨時国会出席のため、東京に滞在していた野田氏は「暴力に屈せず、恐怖に打ち勝って与えられた仕事をどんな反対があってもやり抜いていきたい」と険しい表情。早朝に連絡が入り、予定していた午前の国会日程を取りやめ、情報収集に当たった。
参院選では、岐阜選挙区から自公推薦で立候補した藤井孝男元運輸相(64)の応援をめぐり、佐藤ゆかり衆院議員(45)と競り合いを見せるなど相変わらずのバトルで話題を振りまいたが、まさかの災難に見舞われた形だ。
野田氏は、被害に遭った事務所が入居するビルの最上階に住んでいるが、「しばらく避難しようかしら」と警戒。国会閉会後、岐阜に直行し、現場に駆け付けたが、「想像以上に被害が大きかった」と衝撃を隠せない様子だった。
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