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2007/06/27(水)
坂井泉水さん 東京で「偲ぶ会」 ファン4万人がお別れ
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先月27日に亡くなった人気ユニット「ZARD」のボーカル、坂井泉水(さかい・いずみ、本名・蒲池幸子)さん(享年40歳)をしのぶ会が27日、東京・港区の青山葬儀所で行われた。終了予定時刻の午後7時を2時間以上延長し9時過ぎまで4万100人のファンが集まった。同葬儀所では、石原裕次郎さんを超え、美空ひばりさんに次ぐ参列者数を記録した。約20万本の花々で飾られた斎場で、最後はファンが涙で「負けないで」を合唱し、別れを惜しんだ。
献花の行列は早朝から夜遅くまで途絶えることがなかった。ネクタイ姿のサラリーマン、子連れの主婦、涙ぐむOL、学生…。「負けないで」に励まされ、「揺れる想い」に癒やされた全国のファンが、坂井さんとの別れの場所に集まった。
前日の午後7時に一番乗りした東京・足立区の男性会社員(32)は「昨日と今日は会社を休んできた。あまりに早すぎて信じられない」。兵庫から会社を休んで駆け付けたOLの島沙織さん(26)は「周りのみんなも来たがっていたが、その分も拝みに来た」と涙ぐんだ。
約2億円を投じ、3日間で作り上げた約20万本の花の斎場。祭壇は暖色系のガーベラ、カーネーションで彩られ、屋外は坂井さんが好んだ青と白のコントラストのあじさい、デルフィニウムが幻想的に飾られた。音楽葬らしく、ZARDのライブ映像が繰り返し流され、「負けないで」や「揺れる想い」などの代表曲では何度も合唱が起こった。
徹夜組約500人を先頭に早朝から大勢のファンが集まったため、予定を40分早めて午前9時20分に開場。1時間に2000〜3000人のペースでファンが増え、列は一時、祭壇前の献花台まで1時間15分待ちという長さにまで伸びた。当初午後7時終了予定だったが、参列者が後を絶たなかったため、午後9時過ぎまで延長。最後はファン全員で「負けないで」を大合唱、「ありがとう!」の声があちこちで飛んだ。
主催のビーイングによると、この日の参列者は4万100人に上った。同斎場では、歴代2位の裕次郎さんの約3万3500人を超え、1位のひばりさんの約4万2000人に迫る記録的な人出となった。同社では会葬御礼のメモリアルカードを5万枚用意していたが「想像以上に多くの方に愛されていたのだと実感しました」と関係者。たくさんの花と歌声に囲まれた、「ZARD坂井泉水」が伝説になった。
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