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2007/06/25(月)
谷幹一さん死去…お笑いトリオ「スリーポケッツ」で活躍
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テレビドラマ「月光仮面」の探偵助手役などで知られた俳優でコメディアン、谷幹一(本名・西村昌明)さんが25日午後2時28分、脳出血のため東京都新宿区の病院で死去した。74歳だった。東京・浅草のフランス座時代には故渥美清さん、関敬六さんとトリオ「スリーポケッツ」を組んで活躍。愛妻家としても知られたコメディアンの草分け的存在だった。
「タニカン」の愛称で親しまれたコメディアンの大ベテランが、静かにこの世を去った。
谷さんは24日午後7時ごろ、東京・赤坂の自宅で大ファンだったプロ野球巨人戦を観戦中に倒れ、意識不明の状態でいるところを妻のたま子さん(76)が発見。救急車で都内の病院に搬送されたが、意識は戻らず、たま子さんや実妹など親族に見守られる中、息をひきとったという。
昭和33年、KRテレビ(現TBS)の「月光仮面」の探偵助手、五郎八役でテレビデビュー。故渥美清さん、関敬六さんとトリオ「スリーポケッツ」を結成し、おっちょこちょいなキャラクターで一時代を築いた。
トレードマークは首をかしげて目をむくポーズ。コメディアン、個性派俳優としてお茶の間に笑いを届け続けたが、笑顔の奥では闘病生活を続けていた。20代から腎臓結石を患い、5、6年前には腎不全と診断された。医師から人工透析を勧められたが、「透析をすると通院のために仕事ができなくなる」と俳優業を優先してきた。
今年2月下旬には東京都中央区の三越劇場で行われた舞台「TOMORROW〜こころの翼をひろげて〜」で元気な姿を見せていたが、4月に体調が悪化。以降は人工透析を受けていたという。
昭和35年、元日劇ダンシングチームで「玉川みどり」として活躍していたたま子さんと結婚。子供には恵まれなかったが、無類の愛妻家として知られた。
たま子さんはサンケイスポーツの取材に「苦しまずに眠っているようでした。天国には渥美さん、関さんがいて、谷も寂しくないんじゃないかな。フランス座時代、3人と一緒にカレーライスを食べていたころを思いだします」と気丈に語った。
通夜は28日午後6時から、葬儀・告別式は29日午前10時から、東京都品川区西五反田5の5の12、安楽寺別院五雲閣で。喪主は妻、西村たま子さん。
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