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2007/06/30(土)
羽賀研二を恐喝容疑で逮捕…元世界王者・渡辺二郎らと共謀
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約4億円の債務を1000万円に減額させようと債権者を脅迫したとして、大阪府警は6月30日、タレントでジュエリーデザイナーの羽賀研二(本名・當眞美喜男)容疑者(45)を恐喝容疑で逮捕した。暴力団幹部やプロボクシング元世界王者、渡辺二郎容疑者(52)=同容疑で逮捕=らと共謀し、犯行に及んでいた。羽賀容疑者は昨年10月に結婚したばかりだった。
タレントの梅宮アンナ(34)との交際中に自ら「誠意大将軍」と名乗り、約2億4000万円もの借金を抱えるなどした、あの「お騒がせ男」が逮捕された。
羽賀容疑者=東京都目黒区=は同月30日午後5時45分ごろ、香川県丸亀市内で宝石の展示販売をするため降り立った高松空港で、府警捜査員に逮捕された。「弁護士を通して被害者側に1000万円渡し、済んだ話」などと容疑を否認している。
羽賀容疑者のほかに、恐喝容疑で逮捕されたのは、指定暴力団山口組系極心連合会関係者で、プロボクシング元世界王者の渡辺二郎=大阪市天王寺区、同会幹部の川喜田敏和(69)=同市中央区、同会関係者の初鹿勇二(57)の4容疑者。初鹿容疑者以外は容疑を否認している。
捜査四課などの調べによると、羽賀容疑者は大阪市内の不動産賃貸業の男性(51)から負っていた総額約4億円の債務をめぐり、渡辺容疑者ら3人と共謀。債務額の40分の1にあたる1000万円の支払いで残りの債権を踏み倒そうと計画し、昨年6月7日午後、同市天王寺区のホテルに男性を呼び出した。
そして羽賀容疑者から依頼を受けた3容疑者が、1000万円で債権を放棄する確認書を示し、「署名せなんだら連れて行かれるで」「どないするんじゃい」などと脅迫、無理やり署名させた疑い。羽賀容疑者はホテルに行かず、渡辺容疑者から電話で「署名させた」と連絡を受けた。
羽賀容疑者と男性は、平成6年ごろに知人を介して知り合った。13年6〜10月、羽賀容疑者は上場予定の医療関連会社の未公開株購入名目で約3億7000万円を借入。その際、男性も羽賀容疑者に同株購入を依頼し、「株価が上がらなければ返却する」との確認書を交わしていた。
しかし、同社はその直後に倒産。男性は、13年2月に貸していた8000万円のうち、未回収だった約3000万円をあわせた計約4億円の返済を再三、電話などで求めていたが、羽賀容疑者は拒否し続けた。
羽賀容疑者は男性をホテルに呼び出す約1カ月前、こまめに連絡を取り合うなど、親密な間柄だった渡辺容疑者に相談。渡辺容疑者や川喜田容疑者らが脅迫する計画を立てたという。
府警は巨額債務を負った羽賀容疑者が、元世界王者や暴力団幹部に犯行を依頼したとみて、厳しく追及する。
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