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2007/05/29(火)
ミス・ユニバースで森理世さん優勝
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07年ミス・ユニバース・コンテストが28日、メキシコ市で開かれ、日本代表の森理世(りよ)さん(20=ダンスインストラクター、静岡市)が優勝した。日本人の優勝は59年の児島明子さん以来48年ぶり。98年にフランス人プロデューサー、イネス・リグロン氏を招聘(しょうへい)し、昨年の同コンテストでは知花くらら(25)が2位。10年計画の“強化”が実り、世界の頂点に立った。 パリ出身の敏腕女性プロデューサーが、ミス・ユニバースの日本代表にかかわるようになって、ちょうど10年。昨年2位の知花に続き、今年は森さんが日本人女性として48年ぶりに優勝した。 59年の児島さん以後、日本代表の上位入賞者は途絶えていた。98年に転機が訪れる。ミス・ユニバースを主催するトランプ財団から、世界のトップモデルのマネジャーとして活躍したイネス・リグロン氏が日本に送り込まれた。同氏は欧州のファッション業界などでキャリアを重ねた実績がある。「世界のセレブのスタンダードを知り、それを日本の候補者に教えられる」(同事務局)人物によるプロジェクトが始まった。 03年には日本代表が5位入賞を果たし、昨年は知花を見いだして2位。今年は、知花の存在を知ってミス・ユニバースに興味を示しつつも「ブロードウェーの舞台に立ちたい」と、ニューヨーク行きをほぼ決めていた森さんと、渡米前日に直接会い、日本代表選考会に応募するよう口説いた。 森さんが全国から4000人以上が応募した日本代表選考会を突破すると、リグロン氏は森さんを都内に呼び同居。フランス合宿などを通して栄養の取り方や話し方、歩き方、パフォーマンスの特訓を繰り返して「健康的な美しさ」を目指した。「美しさは知性から」と新聞や世界のファッション誌を読むことを課題にしたり、同氏と6〜7人の専門スタッフは組織的に取り組んだ。10年の集大成が優勝だったともいえる。 決勝では審判員10人全員が森さんに投票する圧勝だった。ダイヤモンドや真珠があしらわれた25万ドル(約3000万円)相当の冠を贈られた森さんは「頭の中は真っ白です」と興奮気味。チャリティー活動に興味があるといい、「どれだけ社会に貢献できるか」と話していた。今後1年はニューヨークに滞在し、ミス・ユニバース関連のイベントなどに参加する。
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