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2007/05/24(木)
ベビーカー事故 電車ドアに挟まれ引きずられ、3人けが
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24日午後3時ごろ、東京都千代田区鍛冶町2のJR神田駅3番ホームで、山手線内回り電車(11両編成)が4カ月の男児を乗せたベビーカーをドアに挟んだまま発車し、約20メートル走って止まった。男児は停車直前にホームにいた男性(41)に抱き上げられたが、男性の転倒に伴い頭に軽傷。男性は腕にすり傷を負い、ベビーカーを押していた母親(27)も転倒し腰に軽傷を負った。 警視庁万世橋署やJR東日本によると、母親がベビーカーを押して前から3両目に乗ろうとした際にドアが閉まり、右前輪部分が挟まれた。発車後にホームにいた客が非常ボタンを押したため、電車が止まった。 同社によると、神田駅には夕方のラッシュ時以外はホームに発車時の安全確認をする駅員はいない。事故当時は最後尾の車両に乗っている車掌が、監視カメラの画面を見るなどして安全を確認することになっていた。 電車のドアは異物が挟まり、2センチ以上のすき間ができれば、発車できないシステムになっている。このため、挟まれた部分が約2センチに満たなかったか、システムが正常に作動しなかった可能性があるとみて、警視庁とJRが詳しく調べている。 ◇検知システム緊急総点検へ…JR東 JR東日本は、改めて運転現場に安全確認の徹底を指示し、ドア部分の検知システムを緊急総点検すると発表した。さらに国内で約8割のシェアを持つ大手ベビーカーメーカー2社(コンビとアップリカ)と共同で、検知しやすいようベビーカーの改良を進める。 ベビーカーがドアに挟まれる事故は、02年9月と10月にもあった。当時は、3センチ程度の異物が挟まれば検知できたが、両事故は挟まれたパイプ状の車軸が太さ2センチ未満だった。この際、メーカー2社に協力を求め、車軸などが2センチ以上となるよう設計を変更してもらった経緯がある。
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