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2007/03/02(金) 松坂がついに“デビュー”! 初球痛打も2回3三振
“怪物”がついに“デビュー”を果たした。ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手は2日、フロリダ州フォートマイアーズで行われたオープン戦のボストン・カレッジ戦に先発登板。初球にツーベースを打たれるもその後は圧巻の投球で、結局2回を1安打、3三振と順調な滑り出しを見せた。

 先月18日から当地でキャンプインしている松坂は、27日には昨季ア・リーグ二冠王の指名打者デビッド・オティースらと対戦するなど、これまで2度のフリー打撃に登板。いずれもほぼ完ぺきのピッチングを披露して、調整が万全なことをアピールしていた。そしてこの日、日米のメディアやファンが注目する右腕は、いよいよ“デビュー戦”のマウンドへ。そんな中、松坂は初球に速球を投げ込んだが、これを1番打者がレフト戦へ見事な流し打ち。“まさか”の立ち上がりだったが、これで目が覚めたのか続くバッターをボテボテのキャッチャーゴロに。この間に走者が三塁に進むも、3番と4番から連続三振を奪いピンチを脱した。続く2回は3者凡退に打ち取り、予定通りこの回限りでマウンドを降りている。

 ストライクゾーンや仕上がり具合の確認をテーマにこの日に挑んだ松坂は、この試合で投じた25球中19球がストライクと自らに課した課題もクリア。初回に投じた11球のうちボール球はわずか1球だった。メジャー移籍後、初の実戦登板で大学生相手に貫禄の投球を見せた松坂。次回の登板は、中3日で3月6日のフロリダ・マーリンズ戦が有力視される。メジャーのチームを相手にする初めてのオープン戦で、松坂の真の実力が試されることになるだろう。


■岡島は“デビュー戦”で1回パーフェクト

ボストン・レッドソックスに入団した岡島秀樹投手が当地で行われたトロント・ブルージェイズとのオープン戦にリリーフ登板。1イニングをパーフェクトに抑え、完ぺきな“メジャーデビュー”を飾った。なお試合は、延長戦の末にレッドソックスが6対9で敗れている。

 デーゲームで行われたこの試合。同日のナイターで行われたボストン・カレッジ戦に登板した同僚の松坂大輔投手より、一足早く“デビュー”を飾った岡島は、レッドソックスが4対6とリードされて迎えた5回表に4番手としてマウンドへ。3人の打者相手に1本のヒットも許さない完ぺきな投球を見せた。この日のブルージェイズは控え選手が中心のメンバーだったが、岡島にとっては、最高のオープン戦初登板となった。

 レッドソックスは、キャンプ合流が遅れたマニー・ラミレス外野手が4番レフトでオープン戦初出場。指名打者デビッド・オティース、新加入のJ.D.ドルー右翼手と“クリーンアップ”を組んだが、1打数無安打、1四球の成績だった。投手陣では、岡島と同じく新加入で、ともにブルペンを支えていくことが期待されるブレンダン・ドネリー投手が3番手として登板し、1回を無失点。また、2004年に読売ジャイアンツで岡島とともにプレーし、現在は招待選手としてレッドソックスに在籍するブライアン・コーリー投手が5番手でマウンドに上がり、2イニングを1安打無失点に抑えている。


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