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2007/03/26(月) 加護解雇!喫煙認めた…芸能界復帰絶望か
26日発売の「週刊現代」で18歳年上男性と温泉旅行と車内喫煙を報じられた元「モーニング娘。」の加護亜依(19)について、所属事務所のアップフロントエージェンシーは同日、加護との契約解除を発表した。加護は昨年2月に写真誌「フライデー」に喫煙写真が報じられ謹慎処分になっていた。今年に入って所属事務所の仕事を手伝うなど復帰を目指していたが、2度目の喫煙発覚に、所属事務所も解雇という厳しい処分を下した。

 「あいぼん」の愛称でファンから親しまれてきたトップアイドルは、周囲が慎重に進めてきた芸能界復帰の道を、自らの軽率な行為によって閉ざしてしまった。

 この日発売の「週刊現代」によると、加護は3月17日に都内で人気カフェ「SOMA」を経営する石本靖幸氏(37)と群馬・草津温泉の旅館に車で訪れ1泊した。同誌は翌日、手を握りあいながら旅館を後にするツーショットを掲載。帰りの車中では加護は助手席で、たばこを吸っていたことを克明にリポートしている。

 所属するアップフロントエージェンシーでは、24日に同誌の記事の内容を把握。その後、加護本人から事情を聞くなどしたところ、本人が事実であることを認めたため、契約解除に踏み切った。未成年のため最終結論は親権者との協議後になるが、加護の家族は「お任せします」と事務所の方針に従うとしており、早ければ今月中にも正式解雇が決定。モー娘からのパートナーである辻希美(19)とのユニット「W(ダブルユー)」も、これで事実上消滅することになった。

 加護は昨年1月に都内のレストランで喫煙している姿を写真誌「フライデー」にすっぱ抜かれた。未成年アイドルの喫煙に事態を重く見た所属事務所は、事実確認した上で雑誌発売の前日に謹慎を発表。加護は実家のある奈良県で謹慎していたが、今年に入って上京。事務所で事務手伝いやお茶くみなどをしながら、復帰を目指していた。その矢先に起きた再度の喫煙の事実には、復帰の時期を探っていた所属事務所も最悪の決断を下さざるを得なかった。

 同事務所はこの日夕、川口勇吉会長名で報道各社にファクスを送付。「1年前の喫煙問題の時は、まだ将来性のある17歳という年齢も考慮し、実家での処分を科しました。1年間の反省過程をみて話し合いの場を設け、再起に向けて一から準備を始めるため、今年の1月23日に上京してから、事務所で社会勉強と事務の手伝いをさせていました」とこれまでの経過を説明。「約2か月間きちんとした勤務ぶりでしたが、今回に関しては2度目ということもあり、復帰については断念することにしました」と、契約解除の理由を記している。未成年アイドルを多数抱えているアップフロントエージェンシーは、再発防止のため指導の再徹底を行っていくとしている。

 ◆加護 亜依(かご・あい)1988年2月7日、奈良県生まれ。19歳。2000年4月、アイドルユニット「モーニング娘。」の追加オーディションで2万5000人の応募者の中から石川梨華、吉澤ひとみらとともに第4期メンバーとして加入。同年、NHK紅白歌合戦に紅組最年少出場。04年5月に辻希美とデュオ「W(ダブルユー)」を結成し、同8月にモー娘を卒業した。血液型AB。

2007/03/25(日) 能登で震度6強=女性1人死亡、162人重軽傷−余震に注意呼び掛け・気象庁
25日午前9時42分ごろ、能登半島を中心に強い地震があり、石川県輪島、七尾両市と穴水町で震度6強の揺れを記録した。県警などによると、輪島市鳳至町の主婦宮腰喜代美さん(52)が自宅で石灯籠(どうろう)の下敷きになって死亡したほか、ブロック塀が倒れるなどして石川県内で15人が重傷、131人が軽傷を負い、富山、新潟両県でも計16人が重軽傷を負った。また石川県では住宅44棟が全壊、69棟が半壊した。
 気象庁によると、震源地は輪島市の南西約30キロの能登半島沖で、震源の深さは約11キロ、地震の規模(マグニチュード)は6.9と推定される。このほか震度6弱が同県志賀町、中能登町、能登町で、珠洲市では震度5強が観測された。
 同庁は一時、能登、加賀地方の沿岸に津波注意報を発令。午前11時13分、同県珠洲市などで高さ20センチの津波を観測した。
 石川県内では、公民館など32カ所に計1345人が避難。谷本正憲県知事は防衛省に自衛隊の災害派遣を要請した。政府は官邸対策室を設置し、調査団を現地に派遣。気象庁も職員を派遣し、被害状況などの調査に当たる。警察庁も災害警備本部を設置した。
 輪島市では同日午後6時11分に震度5弱の余震があったほか、同9時までに震度4を2回、震度3を14回観測。同庁は、今後1週間ほどの間に最大で震度5〜6程度の余震が起きる可能性があるとして注意を呼び掛けた。また、地盤が緩み土砂災害の可能性が高まっているとして、石川県の大雨警報・注意報の雨量基準を、暫定的に従来の約5割に引き下げた。

2007/03/23(金) 世界フィギュア 浅田SP5位、安藤2位 金ヨナが首位
フィギュアスケートの世界選手権は第4日の23日、女子のショートプログラム(SP)があり、全日本選手権2位の安藤美姫(トヨタ自動車)が67.98点で2位につけた。今季グランプリ(GP)ファイナル2位の浅田真央(愛知・中京大中京高)は61.32点で5位、前回5位の中野友加里(早大)は60.62点で7位。今季GPファイナル女王の金妍児(韓国)が国際スケート連盟公認の女子歴代最高となる71.95点で首位に立ち、2連覇を狙うキミー・マイズナー(米国)は4位。
 アイスダンスはフリーが行われ、オリジナルダンス(OD)まで16位の渡辺心、木戸章之組(新横浜プリンスク)が計152.21点で15位。ODまで首位のアルベナ・デンコワ、マキシム・スタビスキー組(ブルガリア)が計201.61点で2連覇を飾った。24日は女子のフリーが行われる。
 ◇完ぺきな演技で2位…安藤、4回転サルコウへの挑戦を宣言
 世界女王の座が視界に入ってきた。前回優勝のマイズナーが自己ベストを更新しても4位止まりというハイレベルな争いの中、安藤が完ぺきな演技で2位につけた。
 冒頭に3回転ルッツ−3回転ループの大技を決め、続く3回転フリップも成功。ストレートラインステップに入る直前、「シェエラザード」の曲に合わせて「シェエラザードのお姫さまになった気分で表情を作った」という微笑を浮かべた後、両手を大きく動かしながらステップを踏み、観客の手拍子を誘った。最後はI字スピンで締め、自己ベスト(67.52点)更新の67.98点を出した。
 昨年12月下旬の全日本選手権で右肩を負傷し、2週間は練習はもちろん、寝返りもうてなかった。今大会前にスケート靴が合わず、ジャンプ練習も不十分。「体力面の不安があり、緊張していた」と明かす。右肩の影響でビールマンスピンも封印せざるを得ない状況にも、「今の自分ができることをしよう」と自らに言い聞かせた。重圧に負けて15位と惨敗したトリノ五輪当時とは別人のようなたくましさ。五輪後は食生活を管理して体を絞ってきたが、世界選手権の大舞台で見事にトリノの汚名を返上した。

 「東京の世界選手権で自己ベストを更新できてホッとした」と、久しぶりに笑顔を振りまいた安藤。フリーに向けて「今大会がゴールではない。今季最後の試合なのでやりたい」と、4回転サルコウへの挑戦を宣言。心身両面で成長した安藤が、女子で世界唯一の大技で金メダルを狙う。
 ○…初優勝の期待がかかる浅田は、冒頭の3回転ルッツを決めたが、続く3回転フリップ−3回転ループの連続ジャンプで、ループが1回転となるまさかのミス。不本意な演技で5位と沈み、今季、SPで首位を逃したのは5試合目で初めて。ジャンプの失敗について、「フリップは良かったけど、その後の踏み切りが一歩遅れてしまった」。ライバル・金には10.63点の大差をつけられ、目標の200点台での初優勝も厳しくなってきた。それでも浅田は「パーフェクトな演技で200点台を出したい」と強気に締めくくった。
 ○…GPファイナル女王の金妍児が71.95点を出してSP首位。サーシャ・コーエン(米国)が03年スケートカナダで出した71.12点を上回る女子歴代最高だ。最初の3−3回転連続ジャンプは抜群の美しさで、イナバウアーからのダブルアクセル(2回転半)でも観客を魅了。「スパイラルで少しバランスを崩したので、期待以上の点数でうれしい」と笑顔を浮かべた。腰のヘルニアについては「来日直後は痛かった。前日から痛みが消えたが、油断しないようにしたい」と不安を残しているが、フリーに向けて「ベストを尽くし、結果に欲を出したい」と初出場初優勝を誓った。
 ○…中野は無難な演技で自己ベスト(59.62点)を更新する60.62点を出したが、あまりにもハイレベルな戦いのため7位にとどまった。「やれるだけのことをやって満足している。自分の滑りができた」と納得顔だ。今季はスケーティングや表現力などに進歩を見せているが、表現力などを問うプログラム構成点で5項目のうち4項目が6点台にとどまり、ジャッジへのアピールがまだ不足しているようだ。

2007/03/18(日) パスモきょうスタート 首都圏鉄道・バス、一枚で乗降OK
鉄道用ICカード乗車券、PASMO(パスモ)のサービスが18日から始まる。JR東日本が発行するSuica(スイカ)との相互利用が可能で、首都圏で1600駅を超える鉄道が1枚のカードで乗車できるようになる。私鉄各社はパスモの電子マネー機能にも注目し、駅構内の店舗などの決済に使ってもらおうと態勢整備を急いでいる。平成13年のスイカ導入から6年。鉄道用ICカードは新たな時代を迎える。

 パスモはスイカと同じ仕組みを使った鉄道用ICカード。改札機にかざすだけで乗り降りできるほか、電子マネーとしても利用できる。現在はJR東や東京モノレールなど首都圏を中心に528駅で利用されているが、18日から私鉄23社、バス31社が加わる。これに伴い、駅では1683駅が1枚のカードで乗降できるようになり、相互利用で先行した関西圏をしのぐ、国内最大の相互利用ネットワークとなる。

 パスモを運営するPASMO協議会によると、クレジットカードで自動入金するオートチャージサービスは、事前申し込みが18万枚を突破。JR東が昨年10月に始めたスイカのオートチャージ会員(約16万人)を上回る規模で19年度中に約500万枚としている目標に向けて好調な滑り出しをみせている。

 私鉄各社では乗車券としての利用に加え、駅構内の売店や商業施設、グループ施設での電子マネー機能に対応した受け入れ態勢も進めている。

 電子マネー機能に対応するのは首都圏の大手私鉄、地下鉄のうち7社。とくに京浜急行電鉄は、沿線71駅で電子マネーに対応し、18日から駅売店や飲食店126店舗のほか、スーパーや駅前駐車場など計577カ所で電子マネーサービスを始める。今年9月までに1000店に拡大して「沿線の利便性向上につなげたい」(同社)と話す。

 一方、東急電鉄は19年度中に加盟店を500〜600店に拡大、西武鉄道も19年度中に店舗・施設など600カ所に拡大する方針。18日時点では、7社合計で店舗700店、自販機など600台の計1300カ所でパスモの電子マネー利用が可能だが、1年後には各社合計で5000店を超える見通しだ。

                  ◇

 ≪私鉄各社の電子マネーへの対応動向≫

  鉄道    施設合計  店舗   自販機・その他施設

  小田急電鉄 193   81   112

  京浜急行  577  181   396

  西武鉄道  130   45    85

  東武鉄道  189   75   114

  東急電鉄   79   44    35

  東京メトロ  52    4    48

  東京都営地  58    3    55

     下鉄   

2007/03/17(土) 地下鉄サリン事件 12年…被害者や遺族ら支援訴える集会
12人が死亡、5500人余が負傷した地下鉄サリン事件(95年3月20日)から12年を迎えるのを前に、被害者や遺族、弁護士ら約60人が17日、東京都内で支援を訴える集会を開いた。遺族らに公的補償がないことや、一命を取り留めた被害者に新たな健康被害が出ている実態を明らかにし「私たちは置いてきぼり。経済、医療での公的支援が必要」と訴えた。
 集会は「地下鉄サリン事件被害者の会」や被害対策弁護団が主催。同会世話人の高橋シズヱさん(60)は講演で、国からの補償がないことや、今になって薬の副作用で頭痛を起こす被害者がいることを説明。「私たちは何も悪いことはしていない。100%被害を回復されて当然なのに」と訴えた。
 被害者の会は今年、事件にかかわった人たちの手記を集めた「私にとっての地下鉄サリン事件」(130ページ、非売品)を発行した。「被害者が社会から孤立している」と懸念した会が、一般の人が事件を今どう受け止めているのか手記を募ったのがきっかけ。松本サリン事件の遺族、いつもなら通勤であの地下鉄に乗るはずだった男性、オウム真理教(アーレフに改称)の元出家信者ら54人が思いを寄せた。2000部を発行し、関係者に配布する予定だ。
 集会では、執筆者が手記を朗読。事件の被害で全身まひと言語障害が残った叔母を持つ中学生の浅川祐圭(ゆうか)さんは「叔母は大きな傷を負いながら生きていく。明るい未来を返して。人を傷付けることに何も意味がない。でも一人一人が考え方を変えれば、傷つく人が減る」と手記を読み上げ、参加者はじっと聴き入っていた。

2007/03/14(水) 鈴木ヒロミツさん、肝細胞がんで死去…歌手、俳優などで活躍
グループサウンズ、元「ザ・モップス」のボーカルで、俳優としても活躍したタレントの鈴木ヒロミツ(すずき・ひろみつ、本名=弘満)さんが14日午前10時2分、肝細胞がんのため東京都千代田区の病院で亡くなった。60歳だった。今年1月はじめにがんが見つかり、余命3カ月の告知を受けた。「家族と一緒に過ごしたい」と望み、延命治療を拒否。自宅療養を続けていたが、力尽きた。

 「雄大、雄大…」。この日朝、鈴木さんは、意識が混濁する直前まで、大学2年生のひとり息子、雄大(ゆうだい)さん(20)の名を呼び続けた。

 その後、夫人の美枝子さん(54)と雄大さんの呼びかけに、「うん、うん」とうなずくものの言葉を返すことはなく、2人に看取られ眠るように息を引き取った。

 所属のホリプロによると、鈴木さんは昨年12月末に腹痛を訴え、1月に入り都内の病院で検査を受けたところ、がんが発見された。すでに、手の施しようがなく、本人と家族に余命3カ月と告知されたという。

 別の医師の意見を求め、今年1月中旬まで、都内の病院を回ったが、無情にも結果は同じ。鈴木さんは、延命治療のための入院はせず、残された日々を家族とともに過ごすことを決意した。

 以後仕事は入れず、痛み止めを飲んで、週1度の通院で経過を診てきたが、がんの進行が進み、家族の希望もあって今月13日に入院した。

 酒豪で芸能界屈指の食道楽。「食べることに関しては異常にどん欲です」と語り、平成14年には、自身が味わった絶品料理を紹介するエッセー「食わずに死ねるか!」を出版したほど。宴席の後、ラーメン店のはしごはあたり前という大食漢でもあったが、「病気? 聞いたことがない」(ホリプロ)。健康体であることを鈴木さんも、周囲も疑わなかった。

 多くのGSバンドの中でも鈴木さんの歌唱力は抜群で、井上陽水(58)が前座を務め、松任谷由実(53)が中学時代に追っかけをするなど、心酔するアーティストは多かった。

 後年は、とぼけた味のある個性派俳優として活躍。最近では、16日放送のフジテレビ系「所轄刑事3」(後9・0)、5月公開のオムニバス映画「歌謡曲だよ、人生は」の中の2作に出演した。

 最後の仕事は、昨年12月20〜23日に九州でロケを行ったテレビ九州の旅番組「きらり九州」(今年1月13日放送)。大分県を訪れ、ご当地名物に舌鼓を打った。“食道楽”らしい仕事納めだった。

2007/03/13(火) 機首こすり、上がる火花=乗客無事に安堵−高知空港
前輪が出ず高知空港上空を旋回する全日空機。13日午前、乗員・乗客約60人を乗せたプロペラ機の行方を、関係者はかたずを飲んで見守った。いつ着陸を決断するのか。燃料はいつまで持つのか。テレビは「タッチ・アンド・ゴー」と呼ばれる手法で、滑走路に後輪だけを接触させて、着陸できるかどうか確かめるような映像を何度も流す。胴体着陸をリアルタイムで映し出す中継の映像に、日本中の目がくぎ付けになった。
 空港には、消防車のサイレンが鳴り響く。万が一の事態に備えるためだ。午前10時50分、最初の着陸予定時刻が訪れた。
 4分遅れの午前10時54分、白地に青の1603便の後輪が接地した。白煙が上がるが機首は宙に浮いたままだ。約20秒後、ついに機首が滑走路に接触した。地面とこすれ、何度も火花が飛び散る。しかし機体のスピードは次第に落ち、無事停止したように見えた。
 国土交通省7階の航空局運航課では、十数人の職員がテレビ中継を食い入るように見ていた。「国内で胴体着陸をしたことは記憶にない」と職員が緊張した表情で話す。
 テレビがついに着陸態勢に入った機体の映像を映すと、緊張感が最高に高まった。着陸は成功したように見える。職員らは「おー」という声を上げ、拍手したが、すぐにやめた。ある職員は「とりあえずは大丈夫そうだ。中の様子が分からない」と厳しい表情のままだった。
 空港では、停止した機体の周囲に待機中の消防車が近づいた。一斉に放水が始まる。懸念された火災発生はなかった。
 放水がやみ今度は、胴体着陸した機首を中心に空港職員が異常がないかどうかを点検。同11時6分、乗降用のドアが開き、消防署員らがあわただしく行き交った。
 約2分後、男性を先頭に無事、乗客が降り始めた。乗客はカバンやコートなど手荷物を手にしている。隣の人と会話する姿もあった。大きなけがをした人はなく、全員が近くに待機したバスに乗り込み、同15分ごろ、バスが動き出した。
 ◇全日空が陳謝

 全日空は13日午前11時40分から、東京都大田区の羽田空港内で記者会見を開いた。会見には、長瀬真常務と中村克己オペレーション統括本部副本部長が出席。冒頭、長瀬常務が「このような事故を起こし誠に遺憾。お客様、関係者に多大な迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と述べて頭を下げた。前輪が下りなかった原因については、中村副本部長は「はっきりしたことは分からない。何かに引っかかっていたことなどが考えられる」と説明するにとどまった。
 ◇名刺の表裏に走り書き
 仕事で高知に向かっていた乗客の東大阪市の男性会社員(32)は「機内では『車輪が出ない。旋回して管制塔とやりとりをしている』とアナウンスがあったが、機内は落ち着いていた。もう機長に任せるしかない、と腹をくくった。着陸した瞬間、機内で拍手が起きた。とにかく無事でよかった」とホッとした表情だった。
 仕事で乗っていた大阪府茨木市の男性会社員(34)は「着地の際、ひどい衝撃はなく、ざっと滑るような感じだった。客室乗務員の指示で、額に両手をあてて重ね、前のシートに頭をつける姿勢をとった。到着後、妻に電話をしたが、安心した様子だった。上空を旋回した2時間は、緊張していて周りの様子も目に入らなかった。本当に不安だった」と話した。
  兵庫県尼崎市の会社員、滝原勇さん(58)は出張で搭乗。自分の名刺の表裏にトラブルの一部始終を書き残した。
 メモによると、午前10時26分、機長が「着陸の衝撃で前輪が出るかもしれない」と説明。着陸を試みた。その時は、通常時と同じような衝撃だった。しかし、うまくいかなかったため、再び、上昇。「あと10分ぐらいしか燃料がもたないので、胴体着陸する」とアナウンスがあった。乗客は冷静に指示を聞いていた。
 乗客は、前と後ろの席に詰めて座るよう指示された。頭の前で手をかさね、座席に頭をつける姿勢で着陸を待った。
 降りた際、「ゴーン、ゴーン、ゴーン」と3回ほど衝撃があったが、それでおさまり「ほっとした。助かった」と思ったという。
 「もしものことがあったら、家族に何があったか伝えたいと思って書いたメモだが、最悪の事態を免れ、本当によかった」と、笑顔で話していた。

2007/03/12(月) 松坂、メジャー0発男に初被弾
レッドソックス松坂大輔投手(26)がオープン戦3試合目のオリオールズ戦に登板し、3回に招待選手のジョン・ノット(28)に右中間へ初被弾を浴びた。1回には2番モーラ、3番ギボンズの主力を連続三振で好調だったが、思わぬ伏兵に1発を許した。日差し対策でオレンジ色の「遮光用カラーコンタクトレンズ」を着用。西武時代からデーゲームは比較的苦手だが、シーズンを見据えたテストを行った。
 初のメジャートップレベルとの対戦となったが、松坂は平常心でマウンドに立った。ア・リーグ東地区のライバルとなるオ軍が「松坂チェック」のため、ズラリと主力をオーダーに並べてきた。オープン戦で同地区相手の遠征の場合、若手主体の編成が通例。ところが3番ギボンズ、4番テハダ、5番ヘルナンデスの主軸が先発出場。早くも松坂の攻略に力を入れてきた。
 それでも松坂は冷静だった。1回には2番モーラをカウント2−1から148キロの速球で見逃し三振。3番ギボンズは2−0から126キロのチェンジアップで空振り三振を奪って、立ち上がりは3人でピシャリ抑えた。続く2回には主砲テハダを左飛。ヘルナンデスには投手強襲の内野安打を許したが、後続を断ち無失点に抑えた。
 つかまったのは3回だ。8番DHの招待選手ノットに初被弾だ。ワンツーからの4球目。145キロのストレートが外側高めに浮いた。ノットが思い切り振ると、打球は右中間へ。ドリューとクリスプが追うが、右中間フェンスを越えた。ノットは、昨年わずか3ゲームしか出場していない。メジャー0発男だった。
 この日、ナインより約2時間遅れで球場入り。試合前には「出てきてくれたらラッキー」「肌で感じるのが一番」「ボコボコに打たれてもいい」と話すなど、直接対決は望むところ。結果にこだわることなく、メジャーのトップレベルを実戦で分析する思惑だった。
 実は松坂の“目の色”も変わっていた。明らかに赤く充血したかのような目。両目の瞳を覆っていたのは、遮光用のカラーコンタクトレンズだった。松坂は「(デーゲームは)やっぱり日差しが強いですし、試してみようかと思ったんです」と説明した。
 初のデーゲーム登板となった6日のマーリンズ戦(ジュピター)。3回無失点と好投した一方で、フロリダ州特有の強烈な日差しに困惑していた。「捕手から出るサインが見づらかったんです。打球も速さを感じました」。西武時代からデーゲームの成績は良くなかった。サングラスを着用して投げるのも違和感がある。そこで思いついたのが、コンタクトレンズだった。松坂が専属契約するスポーツ用具メーカー「ナイキ社」が、米国内で開発・発売している。10日(同11日)の練習で初めて野球・テニス用のオレンジ色のレンズを試していた。
 4月5日のメジャーデビュー戦(対ロイヤルズ=カンザスシティー)までは約1カ月足らず。先発5人でローテーションを回していけば、4月登板予定の5試合中、3試合がデーゲーム登板となる。これから調整を進めて準備を整える。

2007/03/10(土) 東国原知事 オールナイトニッポンに生出演
 宮崎県の東国原(ひがしこくばる)英夫知事が10日午前1時から約2時間、若者向けの人気ラジオ番組「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)の生放送でパーソナリティーを務め、“東節”を全国に発信した。知事選や県議会でのエピソードを語ったり、リスナーの質問に答えたりした。
 午前1時前、知事は宮崎市の宮崎放送(MRT)のスタジオ入り。番組のテーマソング「ビタースイートサンバ」のリズムに乗せて「皆さん、今晩は。私が宮崎県知事の東国原英夫です」と切り出した。
 テーマは「日本をどげんかせんといかん」。知事は「何で芸人時代にこの番組のレギュラーが取れなかったのか。まさかこういう形(知事)で実現するとは」と複雑な気持ちをユーモアを交えて披露。番組のなかで「議員は居眠りがうまい。今度はこちら(知事席)の方から(議員席に向けて)カメラを撮ろうと思う」「改革する時はハイリスク・ハイリターン、私が責任を取るから県職員には失敗を恐れないでほしい」「(母校が選抜高校野球に出場する)甲子園にもスケジュールが合えば行きたい」などと語った。
 「厳しい就職状況をどう解決するのか」と電話で質問した県内のアルバイト男性のリスナーには自身のマニフェスト(政策綱領)を持ち出し「1万人の雇用創出を一生懸命やろうと思う。今のところ誘致できる会社も3社ある」と“公約”。
 放送中に約2000通のメールやファクスが届いた。放送終了後、知事は「そのまんま東としては低い点数でしょうが、知事としてはあれで精いっぱい」と満足そうだった。

2007/03/09(金) 球界に再び“裏金”!西武『一場事件』後も「栄養費」渡していた
西武・太田秀和オーナー代行兼球団社長(55)が9日、埼玉・所沢市の球団事務所で会見し、05年10月までにアマチュア2選手に対し、「栄養費」の名目で金銭供与する不正スカウト活動を行ったことを公表し、謝罪した。2人の氏名、所属は明かさなかったものの、計1295万7800円を支払ったという。04年に一場靖弘投手(当時明大)への金銭供与が表面化し、巨人、横浜、阪神の3オーナーが辞任したプロ野球界が、再び“裏金”発覚で激しく揺れる。

 プロ野球界に、再び激震だ。“裏金”は、いまだに存在した。午後5時40分に開かれた緊急会見。太田オーナー代行が明かしたのは、ドラフト候補の2選手への不正スカウト活動だった。

 「昨年就任したとき、過去に2人の選手に栄養費を払ったことを(星野好男)前社長から聞いた。1人の選手に対する倫理行動宣言後の支出については、不適切といわざるをえないので公表した。(西武は)2選手は獲得していません」

 2人の氏名や所属などは明かさなかったが、関係者によると大学生の野手(A)と社会人の投手(B)だという。2人には前田康介球団本部長(当時編成部長)、鈴木葉留彦スカウト部長らが接触し「栄養費」の名目で、A選手には1025万7800円、B選手には270万円を現金で何回かに分けて与えた。06年2月に就任した太田代行は同8月に不正の事実を知ったと説明。これまで事実を公表しなかったことには「わたしの怠慢」と謝罪した。

 04年に新人選手獲得に絡んだ“裏金”が初めて発覚。明大・一場獲得への不正スカウト活動をしていた巨人、横浜、阪神の3オーナーが辞任する大問題に発展した。日本プロ野球組織(NPB)は、05年6月に利益供与は一切行わないなどの「倫理行動宣言」を発表し、西武はその一員として不正活動の再発防止を誓ったばかりだった。

 B選手には巨人が一場獲得への不正スカウト活動を公表した時点で金銭供与をやめたというが、A選手には「倫理行動宣言」が採択された後の05年10月に最後の500万円を支払ったという。2人の獲得は見送ったとはいえ、違反であることを十分知りながら、不正活動を行ったことになる。

 西武は05年3月に親会社コクド前オーナーの堤義明氏が証券取引法違反で逮捕される不祥事などで、一時は身売りの危機に陥った。大黒柱・松坂も昨オフ、レッドソックスに移籍。太田オーナー代行は「クリーン」なイメージのもと、チーム再建に着手した。その矢先の“裏金”発覚だった。

 裁定が委ねられる根来コミッショナー代行は「西武が徹底調査するといっているので、その報告を待って厳正に対処する」とコメントしたが、太田オーナー代行ら球団首脳の責任が追及されることは必至。また今秋のドラフト会議の参加禁止など厳罰が下される可能性もある。

 太田オーナー代行は「私の辞意はありません。球団を変えるためにも、引き続き(職務を)続けていきたい」と辞任は否定した。しかし、球界ばかりでなく、ファンへの“裏切り行為”の罪は重い。

3月絵日記の続き


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