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2007/02/09(金)
湯沸かし器事故 リンナイ製でも5件、3人中毒死
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ガス機器メーカー「リンナイ」(名古屋市中川区)製のガス湯沸かし器を巡り、00年以降、一酸化炭素(CO)中毒による事故が東京都内、横浜市などで計5件発生し、3人が死亡、12人がけがをしていることが分かった。発生原因については不明だが、経済産業省は「同様の開放式小型湯沸かし器を使用の際には、換気扇を回したり窓を開けるなど、確実に換気してほしい」と呼びかけている。 経産省によると、事故が発生したのは同社が製造・販売した開放式小型湯沸かし器「RUS−5RX」▽「RUS−51BT」と、同社が製造し東京ガス(東京都港区)が販売した「RN−405SD」。 CO中毒事故は、00年1月30日に東京都荒川区で3人がけがをしたのが最初で、▽03年10月26日に豊島区で70歳の女性1人が死亡▽04年2月1日、鹿児島県内で7人がけが▽同年12月25日、広島県内で15歳の女性1人が死亡し、男性2人がけが▽今年2月7日、横浜市鶴見区で61歳の男性1人が死亡−−と相次いで発生。死者は3人、けが人は合計12人に上る。 経産省によると、東京、広島の死亡事故2件については、湯沸かし器の不完全燃焼防止装置が何度も作動した形跡があった。装置の周辺にすすも付着して装置が正常に機能しない状態になっており、使用方法に問題があった可能性があるという。鶴見区の死亡事故については、神奈川県警が原因を調べている。 民間信用調査会社によると、リンナイは1920年創業、50年設立。06年3月期の連結売上高は2129億円。ガス機器メーカーでは国内最大手。
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