|
2007/02/07(水)
<児童写真掲載>小学教諭逮捕に「区切りできた」遺族が会見
|
|
|
警視庁少年育成課は7日、少年の裸の写真を電子メールで送ったとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(児童ポルノ頒布)の疑いで、東京都羽村市立松林小学校に勤務する渡辺敏郎容疑者(33)を逮捕した。同容疑者は交通事故死した児童の写真を無断で自分のホームページ(HP)に掲載し、遺族が昨年12月に告訴していた。同容疑者は逮捕容疑について「自分の性癖だ。申し訳ない」と供述しているという。
自らのHP「クラブきっず」で、交通事故で亡くなった児童の遺体の写真を遺族に無断で掲載し、「笑顔がペチャンコになってしまった」「失禁しちゃってました」などとのコメントを添えていた渡辺容疑者。昨年12月に、遺族から侮辱容疑などで警視庁に告訴されていた“変態教諭”が、ついに逮捕された。
今回の逮捕容疑は、そのHPを閲覧した兵庫県内の高校2年の男子生徒(16)と神奈川県内の男性会社員(40)に、それぞれ10歳未満の日本人少年や、外国人の少年が裸で写っている写真各1枚をメールで送り、提供した疑い。外国人少年の写真については「05年7月ごろに旅行先のマレーシアで撮影した」と供述しているという。
また、HPには赴任先の小学校内で撮影したと見られる児童の裸に近い写真なども掲載されているほか、パソコン内には、水着姿の女子児童の写真も。その合計枚数は数千枚を超えるとみられる。
警視庁では昨年12月に、渡辺容疑者の自宅や小学校などを捜索。パソコンを押収し、画像データなどを解析してきた。今後はわいせつ物陳列罪や著作権法違反容疑についても検討されるという。
昨年12月から休職中の渡辺容疑者は、校長から自宅待機と指示されたにもかかわらず、市教委によると、最近まで“行方不明”になっていたという。携帯電話に出ないことがしばしばで、電話がつながることがあっても「マスコミに住所を教えただろう。こっちは迷惑している」などと逆ギレ状態だったという。
今後の処分は、警察の捜査と並行して都教育委が聴取などを行い決定される。同教委によると、消息を絶っていた期間は「欠勤とカウントされる」といい、携帯電話に出た場合を「私事欠勤」として約30件、出なかった場合を「無断欠勤」として約10件が積み重なるという。市教育委は「最も重い処分は懲戒免職ですが、どうなるんでしょう」と話す。
関係者によると渡辺容疑者の父親は、ある県警本部長まで務めた人物。周囲からは「その息子があれでは…」とため息が漏れていた。
◆昨年12月告訴、児童遺族「区切り」 渡辺容疑者のHPに写真を無断掲載された遺族らが7日午後、同容疑者の逮捕を受け、都内で会見し「子どもの命を踏みにじるような行為。自分のしたことを見つめ直してほしい」と訴えた。
交通事故死した片山隼君(当時8歳)の父・徒有さん(50)は「(教諭を)子どもたちから引き離したいと思っていたので、逮捕で区切りがついた」と心境を語り、「HPへの写真掲載についても、本人からじっくり話を聞いて立件してほしい」と要望した。
代理人の弁護士は、写真を掲載された6人の児童の遺族が、著作権法違反容疑でも警視庁に告訴状を提出する方針を明らかにした。
|
|
|
|