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2007/11/23(金)
雪崩 十勝岳連峰で11人直撃 3人心肺停止、1人不明
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23日午後0時5分ごろ、北海道上富良野町の十勝岳連峰・上ホロカメットク山(1920メートル)の安政火口付近で、日本山岳会北海道支部のパーティー11人が雪崩に巻き込まれ、4人が行方不明となった。このうち男性2人と女性1人が救助されたが心肺停止状態で、芽室町西4の5、助田陽一さん(68)の行方が分かっていない。心肺停止となっているのは、札幌市厚別区厚別北1の4、鈴木和夫さん(63)▽同区上野幌2の1、鶴岡節子さん(56)▽同市中央区円山西町7、吉沢宣哉さん(60)。現場付近は悪天候のため、道警は24日午前6時から110人態勢で捜索する。 富良野署によると、無事だった仲間らが意識不明の3人を発見、現場付近に張ったテントに収容し救助を待った。しかし、天候が悪化したため3人をテントに残し、打撲を負った助田さんの妻梨枝子さん(61)を含む7人で下山し午後5時20分ごろ、上富良野町の登山口にたどりついた。 一行は23日午前10時半ごろ、雪上訓練のため12人で登山を開始。途中1人が体調を崩したため下山し、残った11人が巻き込まれた。別の登山者が午後1時5分ごろ、消防を通じて富良野署に通報。同署は他にも雪崩に巻き込まれた登山者がいないか調べる。 現場付近は21日から23日明け方まで大雪となっていた。西側斜面では今月13日にも雪崩が発生。原因調査に当たった日本雪氷学会道支部(山田知充(ともみ)支部長)によると、地面から29〜31センチのところにあった厚さ約3センチのざらめ状の「弱層」が崩れ、その上の硬い雪の層「ハードスラブ」が流れ落ち危険な状態にあったという。
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