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2007/11/18(日)
<女子マラソン>アテネの女王が北京へ 野口、連覇に意欲
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アテネ五輪の女王が来夏の北京五輪に向けて大きく前進した。五輪代表選考会を兼ねて18日に行われた東京国際女子マラソンで、野口みずき選手(29)=シスメックス=が初優勝。大会記録を35秒更新する2時間21分37秒の快走で代表の座を事実上「当確」とし、大舞台にますます意欲を高めた。
残り5メートルでサングラスを外した野口選手は、晴れやかな笑顔でフィニッシュ。「これで北京への道が開いたかな。うれしいです」。スタンドの大きな歓声に、何度も手を振って応えた。
フルマラソンは2時間19分12秒の日本記録を樹立した05年9月のベルリン以来2年2カ月ぶり。昨秋は合宿中の転倒、今春はアキレスけん痛の影響で、マラソンを回避した。走れなかった時は落ち込んだが、気持ちを切り替えて猛練習。「2年間我慢したから早く走りたい」と心を躍らせてこの日のレースを迎えた。
競り合いが予想された渋井陽子選手(28)=三井住友海上=も好調が伝えられていただけに、「闘争心がメラメラわいて、負けられないと意識した」。並走したが、野口選手は29キロ付近でスパート。渋井選手の様子を見極めた判断だったが、「あの辺で出ろ、と何かが(天から)降りてきた」という勘もあった。終盤の上り坂も難なく克服。絶対に負けられない選考会での快勝に「アテネやベルリンよりうれしいかも」と喜んだ。
女子マラソンの五輪連覇は過去に例がない。代表決定は、残る選考会の大阪国際(来年1月)、名古屋国際(同3月)が終わった後だが、「もし決まったら、北京ではそれ(連覇)を目標にしたい。今まで以上の練習をしていきます」と力強く宣言した。
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