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2007/10/05(金) とかげのしっぽ切り…時津風親方解雇
「亡くなった斉藤さんのご家族、ご遺族を悲しませたことを深くおわび申し上げます」

 17歳の序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さんがけいこ中に急死してから約3カ月。日本相撲協会が5日、師匠の時津風親方(57)=元小結・双津竜、本名・山本順一=に下した処分は角界追放だった。1925年の協会発足以来、部屋を預かる師匠の解雇は初めてという異例の事態に発展した。ようやく決断した協会トップの北の湖理事長、数分間の弁明にとどまった時津風親方の胸中はいかに。一方、協会を監督する文部科学省も対応に追われた。


東京・両国国技館内で午後1時から始まった理事会は、時津風親方に解雇処分を言い渡して1時間ほどで終了。午後2時過ぎから記者会見した北の湖理事長は冒頭、武蔵川事業部長(元横綱・三重ノ海)、伊勢ノ海生活指導部長(元関脇・藤ノ川)らとともに深々と頭を下げた。

 北の湖理事長は、横綱・朝青龍の一連の騒動では一度も会見を開かずに説明責任を果たしたとはいえなかった。だが、今回の力士急死問題では、1日の時津風親方への事情聴取後に続いて3度目の会見となった。しかし、当初は「(時津風親方は)相撲部屋の監督者としての安全配慮義務を怠った」と手にした文書を棒読み。処分を言い渡された時津風親方の様子については「神妙」を「慎重」と、何度も言い違えるなど顔をこわ張らせていた。

 時津風親方の処分理由については「協会の信用を失墜させた」との一点張り。自らを含めた役員全員の減俸は「自主的な判断」と主張し、連帯責任であるとの認識を示さなかった。具体的な暴行の事実を問われても「警察が捜査中なので私からは言えない」と慎重な物言いも忘れなかった。


 先月28日に文部科学省から、協会独自に真相究明や関係者に必要な処分を行うことなど異例の指導を受けてから1週間。北の湖理事長は「我々の判断で(早期の処分決定に)した」。協会の自主判断であることを強調した。

 理事会は午後1時に始まり、同25分に時津風親方が室内に入って最後の弁明。同28分に退席し、再び同46分に入室し、そこで解雇処分を通告された。北の湖理事長は「1回目は本人が説明し、出てもらった後に決議した。(処分を聞いた)本人は『まことに申し訳ありません』と言った」と状況を説明した。
 時津風親方に厳罰処分を科す一方、斉藤さんへの暴行に関与したとされる数人の兄弟子への処分は保留。「暴行を加えた力士は警察が捜査中ということで処分を保留した。結果が明らかになれば改めて判断する。将来のある力士だから」と今後の更生に期待した。
 事前に監督官庁の文部科学省から指導を受けたことで、理事長以下役員も責任を負う。「役員のみなさんが自主的に申し出た」と自身に4カ月50%、理事、監事、役員待遇に3カ月30%の減俸処分を科した。遺族への謝罪は近々行う予定だ。
 相撲協会の根幹を揺るがした大問題に一応の決着をつけたことで、今後は再発防止が至上命題となる。既に文科省の指導で「力士の指導に関する検討委員会」を発足。「けいこ以外に生活面や体を休めることも大事。そういうことを踏まえて、2度とこういうことが起こらないようにしたい」。若い力士の死を無駄にしない努力が望まれる。


 ◇時津風親方は無言 

 時津風親方は5日午後1時過ぎに、東京都墨田区の両国国技館を訪れた。理事会が開かれている室内に途中で一度入ったが、数分でいったん退席。この際に報道陣に取り囲まれたが、無言を貫いた。テレビカメラが額付近に当たって眼鏡が外れ、うずくまる場面もあった。

 約20分後に再び理事会の席に入り、そこで解雇処分を通告された。北の湖理事長によると、「『申し訳ない』と謝罪し、神妙な表情だった」という。時津風親方は数分で退席。そのまま車に乗り込み、国技館近くの時津風部屋へ帰宅。無表情のまま、最後まで言葉を発することはなかった。

 北海道出身の時津風親方は、現役時代に185センチ、170キロを超す巨体を利した相撲で79年名古屋場所では小結に昇進した。82年九州場所限りで引退。02年に先代(元大関・豊山)の定年に伴い、時津風部屋を継承し、協会では審判委員などの役職を務めた。


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