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2007/10/04(木)
ヤクルト ラミレス、史上3人目の年間200本安打達成
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東京ヤクルトスワローズのアレックス・ラミレス外野手(33)は4日、神宮球場で行われた横浜21回戦で、プロ野球史上3人目となる年間200安打を記録した。外国人選手や右打者での達成は初めて。 記録にあと1本と迫っていたラミレスは五回の第3打席、横浜の先発・三橋から三塁内野安打を放った。今季は144試合あり、139試合目での記録到達だった。 年間200安打は、94年(130試合)にイチロー(当時オリックス)が122試合目に日本球界で初めて達成。年間最多記録となる210安打まで伸ばした。05年(146試合)には青木宣親(ヤクルト)が145試合目にセ・リーグで初めて達成、最終的に202安打とした。【村田隆和】 ◇イチロー、青木の安打数にトライ 鋭い打球が三塁手の横浜・村田のグラブをはじいた。一塁を駆け抜けたラミレスがスコアボードを見つめる。安打を表す「H」が点灯した。クリーンヒットではないが、「安打は安打」。たどり着いた200という数字をラミレスは喜んだ。 史上3人目といえども、一塁へのスタートが左打者より不利な右打ちで、足が速くないことを考えると、偉業と言っていい。ラミレス自身「開幕前は打てるとは思っていなかっただけに大きな意味を持つ」と話した。 記録を伸ばせたのはフォーム改造と中堅から右方向を意識した打撃にある。昨季ではバットの先を投手方向に倒していたが、速球への対応が遅れるため、かつぐような構えに修正をした。無理に引っ張る意識も捨てた。外野への安打のうち中堅から右が60%以上を占めていることからも、その変化は明らかだ。打線のつながりを考え、4番から3番に打順変更を志願した。「本塁打より、当てることを考えるようになった」。それも安打数の増加につながった。 通算200本塁打、同1000安打、5年連続100打点と今季のラミレスは記録ラッシュ。その中でも200安打が一番うれしい。だが、まだシーズンは終わっていない。残り5試合、目を光らせた。「青木の202本にイチローの210本。チャンスがある以上、トライするよ」
◇シーズン200安打ランキング◇ 安打 名前 所属 年 出場試合数 (1)210 イチロー オリックス 94 130 (2)202 青木宣親 ヤクルト 05 144 (3)200 ラミレス ヤクルト 07 139 ※ラミレスの記録は4日現在
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